磐田は1試合平均失点は0.88と堅守を誇る。中盤でのムサエフの働きも利いている [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
■ジュビロ磐田 15失点は18チーム中2番目に少ない数字
【プラス材料】
リーグ前節の新潟戦で2-0の完封勝利を飾り、連勝を3に伸ばした。昨季のファーストステージ8位(勝ち点23、得失点差-2)を上回る7位(勝ち点28、得失点差+9)で今季の前半戦を折り返した。チーム戦術の浸透と共に結果がついてくる好循環で、5連勝が視野に入る。
安定した守備が好調を支えている。リーグ戦の直近5試合は2失点した浦和戦以外に失点がなく、今季の無失点試合は昨季1年間の7試合に並んだ。新潟戦の被シュートは1本だけ。全体が連動した守備の構築が進んでいる証拠で、15失点は18チーム中2番目に少ない数字だ。
リーグにおける甲府とのホーム戦は4勝1分けと負けなし。通算対戦成績も2013年の5月以来黒星がなく、相性の良い相手だ。
【マイナス材料】
甲府の堅い守りを崩せるかが課題だ。5月の敵地戦は今季最少のシュート5本。63分に宮崎智彦が退場するなど相手ペースに引きずり込まれたまま盛り返せず、スコアレスドローに終わった。
リーグ前節の新潟戦も2得点したが、シュート数は甲府戦に次いで今季2番目に少ない6本だった。結果は勝利に終わったものの、内容には課題が残った。ゴール前に持ち込むシーンの増加は必須で、攻撃の停滞を招くような前回対戦の二の舞は避けたい。
昨季はファーストステージを8位で折り返したが、セカンドステージは開幕から失速。第10節で初勝利を挙げる状況で、残留争いに巻き込まれた。苦手な夏場を克服できるかが問われる一戦となりそうだ。
文:totoONE編集部
■ヴァンフォーレ甲府 ウイルソンとドゥドゥの連係に向上が見られる
【プラス材料】
甲府は第17節を終えて18失点と守備が安定。1-4で敗れた第3節の浦和戦、退場者を出し0-3で敗れた第14節の仙台戦を除けば、“やられた”展開はない。鹿島、C大阪、柏、G大阪、川崎という現時点のJリーグ5強のうち鹿島を除く4チームから勝ち点を挙げており、第15節の柏戦も8連勝中の相手と0-0で引き分けた。
J1のどんな相手でも五分の展開に引きずり込む堅守があり、勝ち点3を奪いに来る格上のチームほど逆に強みが引き出される。4連勝中の磐田にとっても、いや4連勝中のチームだからこそ、そんな今の甲府は戦いにくい相手だろう。
攻撃面は17試合で計10得点と結果が出ていない。ただし、リーグ前節の鳥栖戦は結果こそスコアレスドローだったものの、堅守の鳥栖を相手に11本のシュートを放ち、ウイルソンとドゥドゥの2トップのコンディションや連係の向上が見られる。
【マイナス材料】
甲府の課題は明確で、17試合で10得点にとどまっている攻撃力不足だ。序盤戦は右ウイングバックの松橋優、左センターバックのエデル・リマなどの攻め上がりがアクセントになり、意外性のある形から相手守備の隙を突いていた。
しかし節を経るごとにそういった”ジョーカー”的な強みも消されつつあり、現在リーグ戦は4試合連続無得点。得点源として期待されるウイルソン、ドゥドゥのブラジル人2トップは1得点ずつにとどまっており、フィニッシュに関しては完全に期待外れだ。
J1最少規模の人件費で補強をしている以上、「個」の打開力やクオリティで相手を上回ることはできない。ポストプレーとサポート、クロスに入るタイミングやコースといったユニットの連係を詰めることが攻撃力不足解消の手段になるだろうが、一朝一夕に結果が出るものではない。
文:大島和人
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