2017.07.06

【ライターコラムfrom東京V】新外国人カルロス・マルティネス来日インタビュー「常にゴールを狙うプレーを見てほしい」

7月1日に来日したカルロス・マルティネス [写真]=TOKYO VERDY 1969
フリーライター。横浜Fマリノス、ジュビロ磐田の公式ライターを経て、2007年より東京ヴェルディに密着。プロ野球でも取材・執筆活動中。

 東京ヴェルディの新外国人カルロス・マルティネス(31歳)が5日、初めてチームの練習に合流した。新たなチームメイトたちと共に、約1時間半ほど汗を流した後、スペイン人FWは充実の表情でインタビューに答えた。

ーー7月1日に来日したばかり。日本は初めてですか?
カルロス:初めてです。旅行などでも来たことがありませんでした。まだ、来てから5日目ですが、すごく気に入っています。人も、食事も、街も、すべてが好きですね。以前に日本に住んでいたことのある友達がいて、その人が、日本のことをとてもたくさん話してくれていました。その話を聞いて、漠然とですが、「日本に行きたいなぁ」と、ずっと思っていました。実現できて、とても嬉しく思っています。

ーー日本のサッカーの印象は?
カルロス:たくさん試合を見ましたが、とてもレベルが高いと感じました。能力のある、レベルの高い選手がたくさんいると感じました。もちろん、ヴェルディの試合も映像で見てきました。すごく能力の高いタレントが揃っている、良いチームだと思っています。早く馴染んで、一緒に戦っていくのが楽しみです。

ーー新天地に日本のクラブ、東京ヴェルディを選んだ理由を聞かせてください。
カルロス:まず、ヴェルディが伝統のあるクラブであること。そして、東京という素晴らしい街に住めるということが、僕にとって非常に大きな魅力でした。そして、それ以上に一番の決め手になったのは、東京Vと言うクラブが、未来に対して素晴らしいプロジェクトを持っているからです。その中で、ロティーナ監督の存在もとても大きかったです。交渉の際、一度、彼と話して、「ぜひ来てくれ」と、熱心に言ってもらい、そこではっきりと決断しました。

ーーロティーナ監督は、カルロス選手の母国・スペイン・リーグでも、実績のある監督ですね。どのような印象をお持ちですか?
カルロス:ラ・リーガ(スペイン・リーグ)の1部で監督をするということ自体、とても難しいことです。にもかかわらず、その中で、何年にもわたり監督を続けられてきた方です。心から尊敬しています。印象としては、まず守備をしっかりする。その後、自分たちがボールを保持し、主導権を握って攻撃する。とても、攻撃の好きな監督だなという印象です。

ーーその、ロティーナ監督のサッカーの中で、どのように貢献したいと考えていますか?
カルロス:ボールを持った時に、重要な鍵を握る選手になりたい。チームに深さを与えられるようなプレーをできればなと思っています。もちろん、ボールを持っていない状況でも、たくさん仕事をしたいです。僕自身、ボールを持つのが好きで、とにかく前に、縦に向かうプレーが特長だと思っています。常にゴールを狙うプレーを、ぜひ、日本の皆さんに見て欲しいね。

昨季はスペイン3部リーグで20ゴールを記録。新天地では得点源として大きな期待が寄せられる [写真]=TOKYO VERDY 1969

ーー終了したばかりの2016−17シーズン(スペイン・リーグ3部/ビジャレアルB)では20得点の大活躍。さらに、同リーグ13−14シーズン以降、毎年コンスタントに二桁ゴールを挙げています。その決定力の秘訣は?
カルロス:ゴールを決めるというのは、1つの才能だと思います。ゴールを決める感覚というのは、持って生まれたものであって、トレーニングでは身につけることができないものだと、僕は思います。

ーーつまり、カルロス選手はその才能に恵まれたということですね?
カルロス:その通り!ヴェルディでの、その能力を、ぜひ発揮して、証明できたらと思っているよ。

 この日は練習が非公開だったため、残念ながらプレーを実際に見ることは叶わなかった。だが、シュートを受けたGK柴崎貴広は、「ゴール前で落ち着いている感じ。止める側としては、なかなか難しそう」と、第一印象を語っている。前節のロアッソ熊本戦では、相手の倍のシュート数を放ちながらも、無得点に終わった。J1昇格の悲願を達成するために、いま、チームが直面する『決定力不足』の改善に、大いなる期待が持てそうだ。

 初対面にもかかわらず、その人懐っこい笑顔と、力強い握手に、好印象を受けた。さらに、聞けば、弁護士の資格も持っているという。サッカー選手として、スペインではトップ・オブ・トップではないと、自らの能力を冷静に分析したのであろう。次なる道も、きちんと考えての行動だった。「法律関係が、一番仕事があったので、弁護士になろうと思いました。正直、資格をとるのは非常に大変でしたが、たくさん勉強して、頑張りました」。プロのサッカー選手として、午前中はトレーニングに集中し、午後に学校に通う日々。どんなに辛くても、耐え抜き、資格を獲得したその人間性は、間違いなくプレーにも表れているに違いない。「おかげさまで、まだ弁護士の仕事はしたことはないよ」と、31歳助っ人。新たな挑戦となる日本でチャンスを掴み、自身にとって、より魅力的な『プロサッカー選手』の資格で、もう一花咲かせたい。

文=上岡真里江

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