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【柏vs大宮プレビュー】6連勝中の柏は4試合が完封と堅守が光る…大宮は柏との通算対戦成績は8勝8分6敗と勝ち越し

2017.05.26

大宮で唯一リーグ戦フル出場を続けているのがMF登録の江坂任だ。果敢なドリブルや正確なパスで起点となっている [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

柏レイソル 攻撃陣も非常に守備意識が高い

【プラス材料】
 存在感を発揮しながらも、チャンスではことごとくシュートを外し、ゴール数が伸びていなかったクリスティアーノに、リーグ前節の磐田戦は流れの中からゴールが生まれた。後半にも中川寛斗へのピンポイントクロスで追加点をアシストし、現在“エース”は絶好調だ。

 守備面では中村航輔、中谷進之介を中心に安定しており、中川、武富孝介、伊東純也の攻撃陣も非常に守備意識が高い。この6連勝中4試合は完封勝利、失点がわずかに2と堅守が光る。


 また、磐田戦ではPKの判定が取り消される異例の事態があったが、選手たちはそこで崩れることなく、逆に追加点を奪って勝ち切り、波の大きさが懸念される若いチームはメンタル面でも成長を感じさせている。

【マイナス材料】
 リーグ戦6連勝とは対照的に、24日のルヴァン杯はグループステージ突破のためには残り2試合で2勝が必要だったにもかかわらず、FC東京にワンチャンスをモノにされて0-1で敗戦、早くもグループステージ敗退が決定した。

 ターンオーバーを敷いたルヴァン杯は、結局初戦の清水戦に勝ったのみで、以降の4試合は未勝利。結果を見れば、プレスの強度やゴール前での決定力が、リーグ戦に出場しているメンバーと比較して若干見劣りするのは否めない。ルヴァン杯の敗戦が、リーグ戦6連勝の流れに水を差す形にならないかが懸念される。

 そして今節対戦する大宮には、2008年を最後にホームで勝てていない。相性が良いとは言えない相手だ。

文:鈴木潤

大宮アルディージャ 江坂任は柏相手に昨季のアウェイゲームで得点

【プラス材料】
 リーグ戦6連勝中で2位と好調の柏と、リーグ前節・C大阪戦を落として最下位に落ちた大宮。置かれた状況は異なるが、対戦成績では大宮が8勝8分6敗とリードしている。しかも、敵地では2008年7月17日を最後に負けていない。柏特有の熱狂的サポーターの圧力も、客席が近いNACK5スタジアム大宮に慣れている大宮にとっては、問題がないようだ。

 大宮で唯一リーグ戦フル出場を続けているのが、江坂任だ。得点は第7節清水戦の1点のみだが、果敢なドリブルや正確なパスで起点となっている。柏相手には昨季のアウェイゲームでも得点を奪っており、良いイメージを持って臨めるだろう。

 24日のルヴァン杯清水戦で、高山和真と黒川淳史の2人がプロ初ゴールを奪い、4-0の快勝に貢献。若手の奮起がチームメイトに刺激を与えている。

【マイナス材料】
 リーグ前節・C大阪戦でもCKから2失点。相手に対する寄せが甘く、課題であるセットプレーの守り方の悪さを露呈してしまった。柏は得点の半数以上がセットプレーから。ここ最近はクリスティアーノや手塚康平が質の高いボールを蹴っており、集中力を高める必要がある。また、スーパーセーブを連発しているGK中村航輔の存在は、大前元紀や大山啓輔、岩上祐三といったキッカーを擁する大宮にとってもやっかいだ。

 今季の大宮は連勝がない。さいたまダービーでの劇的勝利や、仙台戦の逆転劇など復調のきっかけとできそうな試合をしながらも、次節につなげられていない。けがから復帰した菊地光将も、2戦目となった前節で右足を痛め、全治3週間と診断された。

文:totoONE編集部

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