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1年でのJ1復帰へ 現在5位の清水が声明文発表「12試合に全てをぶつける」

2016.09.07

J2残り12試合で5位につけている清水 [写真]=Getty Images

 清水エスパルスは6日、「ファン・サポーターの皆様へ(リーグ終盤戦に向けて)」と題した声明文を公式HPに掲載した。

 昨シーズンの明治安田生命J1リーグで17位に終わり、クラブ史上初のJ2降格となった清水。今シーズンは明治安田生命J2リーグ第30節を終えて14勝9分け7敗、勝ち点51で5位につけている。J1昇格プレーオフ圏内には位置しているが、自動昇格を果たすためには勝ち点差「6」で2位の松本山雅FCを上回らなければならない。次節は11日、モンテディオ山形をホームに迎える。

 今回の声明文は株式会社エスパルスの代表取締役社長を務める左伴繁雄氏の署名入りで掲載された。残り12試合へ向けて、同氏は以下のように記している。

「日頃よりエスパルスを応援いただき、厚く御礼申し上げます。J2カテゴリーでのシーズンスタートとなったにも関わらず、スタジアムにはJ1の時と変わらぬ多くの方々にお運び戴き、加えて力強い応援をいただき、毎試合本当に深く深く 感謝しながら戦っております。特に、遠方の多いJ2のアウェーにも、時には先方クラブのゴール裏よりも明らかに 多くのサポーターの皆様が、相手をも凌ぐ大きな応援で、さながらホームスタジアムのような雰囲気を作り出していただいておりますことには、不覚にも目頭が熱くなる試合も少なくなく、何が何でも半端な試合はできないとの思いで戦うことができております。あらためまして、エスパルスを応援していただいておりますファン、サポーターの皆様、そして日本の何処よりも古くからサッカーと深く関わって来られた清水、静岡の地に住を置く皆様の底知れぬサッカーにかけるエネルギー、愛情をしっかりと胸に刻み、残り3分の1となりました終盤戦を戦い抜いて参る所存です」

「トップチームは、現在リーグ3分の2を終了した時点で14勝9分け7敗の5位と、自動昇格圏の松本とは勝ち点6差に付けております。昨年降格した際に申し上げました通り、我々エスパルスを含め、長きに渡りJ1にいて降格してきたチームに対し、どの対戦チームも牙を剥き挑んできます。時には戦術よりも気迫を全面に出したケガをも恐れない激しい当たり、また遠征アクセスや競技場のピッチ、設備など厳しい環境を体感し、改めて難しいカテゴリーであることを思い知らされながら、ここまで参りました」

「これまでチームは昨年の反省を踏まえ、シーズンインとともに、フィジカルを鍛え、守備の整理、攻撃のバリエーションの構築、メンバーの固定化、ゲームマネジメントの共通理解、と順を追って進めていく中で、年度方針にあります『攻守の切換えの早いゴールに向かうサッカー』に一歩一歩近付けるよう切磋琢磨をしながらの日々を送っております。残念ながらFW、DF、GK と主力に長期離脱者が出てしまい、少なからず勝敗への影響は否めない状況となってしまいましたが、夏季補強にてポジション別の選手層に濃淡が出ないよう、小林監督の要望と擦り合わせをしながら手当てをし、練習や試合を通じて、チームへのフィットが成った折には、貴重な戦力となる、あるいは現有選手の発奮に繋げることで、チームとしてのパワーアップを図って参ります」

「泣いても笑っても残り12試合。終盤戦になりますと、チームによっては夏場の連戦疲れで走力が落ち、怪我や累積警告による戦線離脱者が増え、中々ベストメンバー、ベストパフォーマンスで戦えなくなります。また、昇格のかかったチームは、どこも固くなり点が獲れなくなったり、信じられないミスをしたりします。一方、昇格とは縁の遠くなったチームは、キレキレのサッカーでジャイアントキリングが多く見られるのもこの時期です。そうした波乱模様の時期 に手堅く勝ちをもぎ取れるチームには、『フィジカルの落ちない厚い選手層』『冷静な決定力のあるFW』『経験豊富なベテラン』が必ずおります。エスパルスが今後浮揚をしていく上で、主力の復帰を含め、この条件を満たすようなチーム編成、チームビルドをしてきたつもりでおり、満を持してファイナルコーナーを全開で戦い抜く所存です」

「終盤戦になり、これまで『精度を欠く・判断の悪い/遅い・思い切りの悪い・連携を欠く・基本に忠実でない・試合の流れを読まないプレー』で、獲り損じた星もありました。しかし、それをおびただしい映像に埋もれながら、誰よりも深く掘り下げ、改善に力の限りを尽くしてきたのは、小林監督以下スタッフ陣、そして選手たちです。それを信じて、残り12試合、どうか皆様も総力戦の一員として、相手をも凌駕する日本一の応援をもって、例えミスをしたとしても、決して下を向かせず、ピッチ上の選手たちの士気を鼓舞し続けていただければ幸いです」

「エスパルスを応援いただく日本一のサポーターの皆様、またエスパルスが生活の一部となっているファンの皆様、そして、エスパルスができるずっと以前より、寝ても覚めてもサッカーを愛して止まない清水、静岡の皆様、私たちは、富や、地位、名誉などとは比較にならないほど人生にとって大事で、貴重な『感動』を皆様と分かち合えるよう、この12試合に全てをぶつけます。シーズンの終わりに皆様と握り拳を挙げて『待ってろJ1!!』と叫べるように」

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