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山口蛍、退団のフォルランと“友情”のユニフォーム交換

セレモニーでフォルランに花束を贈呈した山口蛍 [写真]=白井誠二

文=青山知雄

 セレッソ大阪の日本代表MF山口蛍が、クラブを退団する元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランと記念のユニフォーム交換を行った。

 21日の徳島ヴォルティス戦後にフォルランの退団セレモニーが行われ、キャプテンの山口がチームを代表して花束を贈呈。世界的な選手に対し、試合後のミックスゾーンで山口は「技術的なものはすごかった。シュートに対する意識だったり、シュート技術はワールドクラスのものを持っていた」と南アフリカ・ワールドカップで得点王とMVPに輝いた名ストライカーを称えた。

 そう語る山口の手には「ディエゴが持ってきてくれた」というウルグアイ代表とセレッソ大阪のユニフォームが収まっており、山口はそのお返しに自身が日本代表で使用したユニフォームをプレゼントしたという。

 フォルランは前日に行われたトークショーでC大阪で刺激を受けた選手として山口の名前を出しており、日本代表としての成長にも期待を寄せていた。実力を認めた証、そして次世代のチームを担っていく存在として、山口に自らのユニフォームを託したのだろう。

 思うように結果を出せなかったフォルランに関して、「今年はいいところもあったけど、昨シーズンはディエゴをうまく生かし切れないところもあったし、ディエゴの期待にこっちが応えられたかと言われれば、全然応えられなかった。彼自身もかなりフラストレーションが溜まって、心境的にキツイ思いをしていた時もたくさんあったと思う。でも、その中でもしっかりプロとしての模範となる姿勢だったり、そういうものを見せてくれた」と、お互いがうまく力になれなかった部分を認めつつ、プロフェッショナルな部分を認めていた。そしてフォルランとともにプレーすることで、自分自身の成長も感じることができたという。

 徳島戦では中盤の底で扇の要としてバランスを取りながら、機を見た攻撃参加で貢献。山口からの巧みなくさびのパスが長谷川アーリアジャスールの決勝点をアシストした。

「ディエゴはいつも裏を狙っているから、そういうボールはかなり出せるようにはなってきたし、今年に関しては合わせられるシーンもいっぱいあった。そこはやっぱりディエゴと一緒にプレーしたことで、僕の新たな部分を引き出してもらえたのかなと思う。ディエゴは練習から『シュート!』『シュート!』と言っていましたけど、もちろんシュートの意識も大事だと思うし、それが今日のゴールにつながった部分もあると思う。いい刺激を受けたし、そういう部分を忘れずに、これからセレッソとしてうまくいろいろなものを築き上げていけたらと思います」

 フォルランがチームを去っても、J1復帰を目指したC大阪の戦いは続く。ただし、世界的な名選手がクラブに在籍していた事実は変わらないし、彼の姿勢を受け継いでいくことで未来につながるものもあるだろう・サッカーそのものでも、精神的な部分でも、ここからそのチームの中心を担うのは山口に他ならない。「仲間たちがJ1に昇格することを心から願っている」と語ったフォルランからの“期待”を手に、山口が捲土重来を誓う。

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