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石川直宏氏が抱く地元横須賀への期待「世界に飛び出す選手が出てきてほしい」

地元横須賀でサッカー教室を開催した石川氏

 神奈川県横須賀市。晴れ渡った日曜日。小高い山のふもとにある土のグラウンドに石川直宏氏はいた。

「1年生の時はあそこが教室だった。ほぼ変わっていないですね。いつも見ていた景色です。さっき教室にも入って、いろいろと記憶がよみがえりました」

石川直宏

久しぶりに母校を訪れ、笑みがこぼれる

 母校の粟田小学校を訪れるのは2004年以来。アテネ五輪に出場した年、お世話になった恩師にあいさつをした。原点とも言えるこの場所に来るのは13年ぶりだ。

「あそこの芝生になっているところは昔、バスケットボールコートだったんです。練習が終わった後、みんなが帰った後もリフティングを続けて、5000回の記録を作りました。小学校6年生の時ですね」

石川直宏

自然に囲まれた環境で少年時代を過ごした

 小学生の頃は横須賀シーガルズに在籍。チームの活動は土曜日の練習と日曜日の試合の週2日。そのため平日の朝、中休み、昼休み、放課後は、いつも仲間とサッカーをしていた。それだけサッカーに夢中だった。

「当時は基本的な練習が多かったけど、我慢して我慢して、最後にゲームをするのが楽しみでした。練習したことが最後のゲームで発揮できると、つながる感じというか、うまくなっている感覚が生まれるんですよね」

石川直宏

すべてはこのグラウンドから始まった

 1月21日、粟田小学校。保護者が見守る中、地元の小学生とサッカーをした。グラウンド全体に子どもたちの楽しそうな歓声が響き渡った。ゲームの後、子どもたちのほほえましい質問に答える石川氏の姿があった。

――好きな食べ物は何ですか?
石川 魚が好きですね。ここは海が近いし、子どもの頃はおやじが釣ってきた魚を食べるのが好きで、一緒に釣りも行きました。アジは内臓以外、全部食べられるからね。

――ミドルシュートとロングシュートどちらが得意ですか?
石川 長い距離のほうがあまり力まずに素直にシュートを打てますね。距離が遠いと力みそうだけど、試合では落ち着いて打てることが多かったです。

――小学生の頃は何トレセンでしたか?
石川 横須賀トレセン、神奈川トレセン、関東選抜……。関東選抜では全国の地域と試合をして、うまい選手たちと一緒にプレーしたのをよく覚えています。

――今一番行きたい国はどこですか?
石川 スペインですね。一時期、スペインに行きたくて、スペイン語の勉強もしていましたが、ひざをケガしてから勉強するのをやめてしまいました。そういえば、中学3年生の時にバルセロナに短期留学したことがあって、「お前、残ってくれ」と言われていたということを、高校生になって初めて聞かされました。

石川直宏

水内猛氏、菊池康平氏と共に汗を流した

 1月13日、FC東京新体制発表会の舞台に立った。2017シーズンをもって現役を引退した石川氏がFC東京・クラブコミュニケーターに就任することが明らかになった。クラブをもっと強くするための新たなチャレンジが始まろうとしている。

 その一方で、「自分の育った横須賀から世界に飛び出す選手が出てきてほしい」とも願っている。

「横須賀は自然が多い。みんなが誇りを持っている。横須賀出身というつながりがあるし、みんなで集まると熱い話になる。個性の強い変わった人もいるけれど、一つにまとまった時の強さみたいなものがある。そんな横須賀で僕は育ててもらったから、どこかのタイミングで恩返しがしたかった。だから、ここでスタートできたのは、自分の中で大きなことなんです」

 FC東京のために、そして地元横須賀のために。石川氏は自らの思いを発信し続けていく。

石川直宏

文・写真=大西 徹

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