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【インタビュー】コロナ禍におけるクラブ活動。その変化と未来|ガンバ大阪〈後編〉

「#ホームで勝とう ~ガンバとともに~」プロジェクト 写真提供=ガンバ大阪

 コロナ禍でのシーズンが続くJリーグ。各クラブは感染防止対策への対応、刻々と変わる状況に合わせた活動の変化を求められる中、試行錯誤を繰り返しながら、今できる最善策を模索し続けている。

 前編では、ガンバ大阪の竹井学氏(顧客創造部企画課 集客イベント・デジタルマーケティング担当課長)、奥永憲治氏(広報課課長)、西尾智行氏(広報課)に緊急事態宣言下における取り組みを中心に話を伺った。では、リーグ再開から約2カ月を経た今、制限下の試合運営、また今後に向けてどのような戦略を描いているのだろうか。

――7月から、まずは無観客開催でしたが、公式戦が戻ってきました。率直にどのように感じられましたか?

竹井 再開初戦が大阪ダービーだったんですよね。昨シーズンは超満員で、スタジアムにいるだけで圧力や緊張感を感じるダービーならではの素晴らしさを体感していただけに、公式戦を再開できた喜びがあった反面、ファン・サポーターがいない中でサッカーの試合だけが行われている寂しさは感じました。それだけに、7月18日の大分トリニータ戦から5,000人上限とはいえ、お客様が戻ってきてくれたことでスタジアムの雰囲気が全く変わって。ファン・サポーターの前で一体感を持って試合ができることの価値を改めて感じました。スタンドにお客様がいる。人数に関係なく、そのありがたさを無観客試合という滅多にできない経験を通じて再発見できたのは、ある意味では新しい気付きだったと思います。

――しかしながら、感染防止対策に加えて、観客数の制限など、試合運営は非常に難しいと思います。

竹井 そうですね。こういった状況下で年間パスは皆さんにお返ししましたし、チケット販売も毎試合5,000枚まで。「試合を観に行きたい」と思ってくださる方全員にお越しいただけるわけではないですからね。そういった状況が2カ月も続くと、やはりもどかしさを感じるところもあります。でも、実際にコロナの影響で公式戦が延期になっている事実がありますから、まずは感染防止対策に最優先で取り組むというのはクラブとしての共通認識です。でないと、スタジアムでサッカーを楽しむこと自体が再び失われてしまう可能性もある。そこは選手やスタッフはもちろん、来場いただくお客様にも徹底していただいています。

再開初戦で無観客での大阪ダービーを経験したことで、上限5,000人とはいえ「ファンの前で試合ができることの価値を改めて実感した」という
写真提供=ガンバ大阪

――リーグ再開から約2カ月、リモート応援も定着しつつある中、ガンバ大阪としての新しい楽しみ方の提供について教えてください。

竹井 まだまだ試行錯誤ですが、ホームゲームでは「パナスタライブ!」というYouTube配信を実施しています。スタジアムに来られないファンの皆さんがたくさんいる中、DAZNで試合を観戦いただいている方も多いので「パナスタライブ!」を通じて、試合に関する情報発信、ゲストを招いてのトークライブなど、スタジアム観戦はできなくとも「週末にサッカーがある喜び」をDAZN観戦プラスαの楽しみを提供することで維持できればと思っています。ただ、正直まだ手探りの状態で、リモートコンテンツの知識も経験も不十分。まだまだ改善の余地があります。でも逆に言えば、さらに工夫・改善ができればスタジアムに来場いただいていた時と同じように、もしくはそれ以上に週末のDAZNでの試合観戦が楽しみだと思っていただける可能性はあると思うので、毎試合、工夫しながら取り組んでいきたいです。

――送金アプリ「pring(プリン)」を活用したリモート応援企画「ギフティング&プレゼントイベント」も定着してきた印象です。

奥永 いえ、まだまだ内容も告知も不十分だと感じていますし、90分の試合以外にもどれだけ楽しみを提供できるかが大事だと思っています。昨シーズンまでは試合前後にスタジアムで楽しめるイベントなども開催できましたが、今はできませんから、その代わりになるようなリモートコンテンツを作らないといけません。

竹井 今まではスタジアムに来ていただくところが一つのゴールでした。スタジアムに来ないと感じることができない一体感、ピッチサイドで感じる臨場感、プロサッカーの迫力、サポーターの歓声。そういった“ライブ感”が一番の魅力であり、他のエンターテインメントにはないサッカーやスポーツの強みだと考えていましたし、我々もそこを一番のウリにしていました。しかし、スタジアムにお越しいただけない方が大勢いる今、サッカーやガンバの楽しんでいただき方をもう一度、考え直さなければいけません。今までの最大の強みをウリにできない難しさはありますが、新しい可能性やポテンシャルを探れるチャンスでもあると思うので、試行錯誤していきたいと思います。

リモート応援が定着しつつある中、「パナスタライブ!」やギフティングイベントなど、自宅でも楽しめるコンテンツにも注力している
写真提供=ガンバ大阪

――今後もコロナ禍による規制や制限が設けられる中でシーズンが続いていくこと予想されますが、クラブとして目指すものは何でしょうか?

竹井 スタジアムをはじめとする「リアルの接点」が持てない中でも、いかにガンバのことを知っていただき、試合を楽しみにしてもらえるかという根本に対しては変わることなく向き合っていきたいと思っています。実際、海外サッカーなどはリアルな観戦機会がなくてもたくさんのファンがいますから、Jリーグやガンバも工夫次第でファンを増やしていける可能性は十分にあるはずです。当面はスタジアムよりもDAZNで試合を観戦いただく機会が多くなると思いますが、試合に至るまで、あるいは試合前後のコンテンツにより一層力を入れていき、新しい楽しみ方をどんどん提供していくことで、新たにファンになっていただく、さらにガンバを好きになっていただける方を増やせるように取り組んでいければと思います。

<前編>はこちらから

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