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“春の移籍市場”閉幕まであと3週間…移籍金ゼロで獲得できる外国籍選手10名を紹介

2019.03.11

“移籍金ゼロ”で獲得できる無所属の外国籍選手たち [写真]=Getty Images

 10日に明治安田生命J3リーグが開幕し、これで全カテゴリーの新シーズンがスタートしたJリーグ。長いオフを経て、新たな1年が始まったばかりだが、一方で“終わり”が近づいているものもある。

 それは、選手登録期間。国際サッカー連盟(FIFA)は選手登録ができる期間を年2回と設定しており、日本サッカー協会もその規則に従って登録期間を設け、「ウインドー」とも呼んでいる。一部の例外を除けば、この期間に登録された選手以外は試合で起用することができない。


 現在は「第1登録期間(ウインドー)」にあたり、その最終期限は3月29日(金)。“春の移籍市場”閉幕まで3週間を切っており、補強のタイムリミットが近づいている状況だ。

 そこで今回は、“移籍金ゼロ”で獲得できる無所属の外国籍選手を10名リストアップしてみた。日本のサッカーへの適応という点では未知数だが、いずれも経験と実績を伴った実力者であり、チーム力アップに貢献してくれるはずだ。何より移籍金がかからないのは大きな魅力だろう。

 外国籍選手枠が撤廃されたことで、すでに多くの“助っ人”が来日を果たしている今季のJリーグ。さらなるビッグネームの到来に期待したいところだ。

写真=Getty Images

■ジオバニ・ドス・サントス

ジオバニ・ドス・サントス

(写真は昨年7月のもの)

生年月日:1989年5月11日(29歳)
国籍:メキシコ
ポジション:MF
過去の主な所属クラブ:バルセロナ、トッテナム、ロサンゼルス・ギャラクシー

“ロナウジーニョの後継者”としてバルセロナでプロデビューを果たしたが、2008年のトッテナム移籍以降は伸び悩み、2015年にMLSへと新天地を求めた。ロサンゼルス・ギャラクシーでは10番を与えられ、弟のジョナタン・ドス・サントスとの共演も実現。ようやく安住の地を見つけたかに思われたが、3名が上限となっている特別指定選手枠(*年棒制限を受けない選手のこと)から漏れたため、今年3月1日付けでの退団が決定した。母国メキシコへの復帰話も浮上しているが、“元バルサ戦士”であるだけにJリーグ入りもあるかもしれない。

ニコラス・ガイタン

ニコラス・ガイタン

(写真は昨年3月のもの)

生年月日:1988年2月23日(31歳)
国籍:アルゼンチン
ポジション:MF
主な所属クラブ:ボカ・ジュニオルス、ベンフィカ、アトレティコ・マドリード

アルゼンチン代表歴を持つ左利きのアタッカーとして、2010年から欧州でプレー。2016年にはディエゴ・シメオネ監督たっての希望でアトレティコ・マドリードへの移籍が決まった。しかし、同クラブでは輝きを放てず、昨年2月に中国の大連一方へ電撃移籍。2018年シーズンはリーグ戦28試合に出場して2ゴール9アシストを記録した。さらなる活躍が期待されたが、今冬のマレク・ハムシク加入を受けて、2月末で契約解除が決定。現時点でMLSのシカゴ・ファイアーやトルコのフェネルバフチェ入りが噂されているが、日本行きの可能性もゼロではないはずだ。

■ヨアン・キャバイエ

ヨアン・キャバイエ

(写真は昨年2月のもの)

生年月日:1986年1月14日(33歳)
国籍:フランス
ポジション:MF
主な所属クラブ:ニューカッスル、パリ・サンジェルマン、クリスタル・パレス

フランス代表の一員として、ユーロ2012や2014 FIFAワールドカップ ブラジルでもプレーしたキャバイエ。リールの下部組織で育ったあと、ニューカッスル、パリ・サンジェルマン、クリスタル・パレスを経て、2018年夏にUAEのアル・ナスルと契約を交わした。しかし、今年1月にわずか半年での退団が決定。これまでに古巣ニューカッスルへ復帰する可能性や母国凱旋の噂が浮上しているが、合意には至っていない。まだ“現役バリバリ”のプレーヤーであるだけに、Jリーグで見てみたい選手の1人だ。

■ヨアン・グルキュフ

ヨアン・グルキュフ

(写真は2016年12月のもの)

生年月日:1986年7月11日(32歳)
国籍:フランス
ポジション:MF
主な所属クラブ:ミラン、ボルドー、リヨン

かつて「ジネディーヌ・ジダンの後継者」と評価されたこともある天才MF。しかし、2015年から在籍していたリヨンで度重なるケガに見舞われると、パフォーマンスも急降下。今季はディジョンと契約を交わしたが、昨年10月にヒザを痛めてからは出場機会がなく、今年1月に退団が決まった。内向的な性格で海外生活には不向きかもしれないが、「フランス一のイケメン選手」とも言われた美貌の持ち主であり、仮に日本行きが決まれば人気に火がつきそうだ。

イブラヒム・アフェライ

イブラヒム・アフェライ

(写真は2017年12月のもの)

生年月日:1986年4月2日(32歳)
国籍:オランダ
ポジション:MF
主な所属クラブ:PSV、バルセロナ、ストーク

オランダの名門PSVで育ち、最も将来を約束されたタレントとして2011年にバルセロナに移籍した。しかし、ヒザに重症を負うなど不運にも襲われ、2度のレンタル移籍を経て2015年に退団。“新天地”ストークでも目立った活躍は見せられず、今年1月に契約解除が発表された。現在は古巣PSVで個人トレーニングを行っているが、契約に関する話は行われていないとのこと。近年はほとんど試合に出ていないため、戦力としては未知数だが、攻撃的なポジションならどこでもこなせるユーティリティ性はどのクラブにとっても魅力に映るはずだ。

ジュゼッペ・ロッシ

ジュゼッペ・ロッシ

(写真は今年2月のもの)

生年月日:1987年2月1日(32歳)
国籍:イタリア
ポジション:FW
主な所属クラブ:マンチェスター・U、ビジャレアル、フィオレンティーナ

アメリカ生まれのイタリア人。17歳でマンチェスター・U入りを果たし、北京オリンピックでは得点王に輝いた。しかし、彼もまた度重なるケガによってキャリアを狂わされ、「ガラスの天才」という枕詞がついてまわった。昨季終了後にジェノアを退団したあとは所属先がない状況だが、今年に入って古巣マンチェスター・Uの練習に参加。コンディションを整えて、先月末からはMLSのロサンゼルスFCでトライアルを受けているという。もし契約に至らなければ、日本行きも選択肢の一つに挙がるかもしれない。

■ヨアン・ジュルー

ヨアン・ジュルー

(写真は昨年9月のもの)

生年月日:1987年1月18日(32歳)
国籍:スイス/コートジボワール
ポジション:DF
主な所属クラブ:アーセナル、ハノーファー、ハンブルガーSV

アーセナルの下部組織出身で、スイス代表では2006年、2010年、2018年と3度のW杯に出場したセンターバック。ドイツ、トルコでのプレーを経て、今季からイタリアのSPALに入団を果たしたが、出場機会に恵まれず、今年1月に双方合意のうえで契約を解除した。30代を過ぎて衰えも見られるが、190センチを超える長身を生かした守備は今も高いレベルをキープ。その高さはどのクラブでも脅威となるはずだ。

■オバフェミ・マルティンス

オバフェミ・マルティンス

(写真は昨年3月のもの)

生年月日:1984年10月28日(34歳)
国籍:ナイジェリア
ポジション:FW
主な所属クラブ:インテル、ニューカッスル、レバンテ

イタリアでプロデビューを果たし、インテルやニューカッスルなどの名門クラブでプレー。超人的なスピードと圧巻のフィジカルで多くのゴールを挙げてきたナイジェリアを代表するストライカーだ。2016年からは上海申花に所属し、AFCチャンピオンズリーグにも出場。鹿島アントラーズとの試合でピッチに立っており、日本のファンにとっても馴染みのある選手だろう。上海申花は昨年末で退団し、現在はフリー。ピークは過ぎたものの、カウンター攻撃を主戦術とするチームとの相性は抜群で、日本でもその快足を見てみたい。

■アーロン・ニゲス

アーロン・ニゲス

(写真は2017年6月のもの)

生年月日:1989年4月26日(29歳)
国籍:スペイン
ポジション:FW
主な所属クラブ:バレンシア、ブラガ、テネリフェ

アトレティコ・マドリードに所属するスペイン代表MFサウール・ニゲスの兄。中盤センターを本職とする弟とは異なり、アーロンはスピードとテクニックが持ち味のサイドアタッカーだ。かつてはスペインのユース代表でも活躍し、テネリフェ在籍時には日本代表MF柴崎岳のチームメイトでもあった。昨年11月にマレーシア王者のジョホール・ダルル・タクジムと契約。アジアでのキャリアをスタートさせたが、リーグ開幕直後の今年2月に退団が決定し、現在はフリーとなっている。

■ルイス・ファビアーノ

ルイス・ファビアーノ

(写真は2017年5月のもの)

生年月日:1980年11月8日(38歳)
国籍:ブラジル
ポジション:FW
主な所属クラブ:サンパウロ、セビージャ

セビージャで得点を量産し、2010年のW杯ではセレソンの9番を背負った点取り屋。昨年2月に母国のヴァスコ・ダ・ガマを退団して以降、フリーの身だが、38歳になった今もプレー再開への意欲を持っている。2016年には中国2部リーグに所属していた天津権健でリーグ戦29試合23得点を挙げて、得点王と年間MVPをダブル受賞。アジアでの実績も申し分なく、コンディションさえ整えればまだまだゴールを量産してくれるはずだ。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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