FOLLOW US

“常勝鹿島”のシンボル・小笠原満男の全17冠

2018.12.30

引退を発表した小笠原満男が獲得した17冠を振り返る [写真]=Jリーグ

「チームを勝たせることができなくなった」。そう感じて小笠原満男は現役引退を決意したという。

 1998年、大船渡高校から鹿島アントラーズに入団。以降、獲得した主要タイトルの数は17を数える。チームが25年間で積み上げた全20冠のほとんどを小笠原は掲げてきた。いつしか鹿島は「常勝軍団」と呼ばれるようになり、小笠原はその象徴としてチームを牽引し続けた。だからこそ、自らの力に限界を感じたことで、担ってきた役割を後輩たちに託すという決断に至ったのだろう。


 発表から2日経った今でも、引退を惜しむ声は後を絶たない。その雄姿を称え、色褪せることはない21年の足跡を振り返りたい。

写真=Jリーグ、ゲッティイメージズ
※出場試合数と得点数はJリーグ、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯、AFC・チャンピオンズリーグから算出。

1998年


7試合1得点
獲得タイトル:Jリーグ

小笠原の記念すべき1冠目はルーキーイヤーに訪れた。リーグ戦は5試合の出場に留まるも、天皇杯でプロ初ゴールをマークした。鹿島はジュビロ磐田とのチャンピオンシップに勝利し、リーグ王者を手にした。

1999年


21試合4得点
獲得タイトル:なし

2000年


38試合9得点
獲得タイトル:Jリーグ、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯

背番号を27から「17」に変更した3年目にレギュラーに定着した。リーグ戦では28試合、カップ戦を含め計38試合に出場。史上初となるJリーグ、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯の国内3冠を達成した。

2001年


30試合9得点
獲得タイトル:Jリーグ

この年から背番号は「8」になった。磐田とのチャンピオンシップでは、2ndレグの延長戦にVゴールとなる直接FKを決めてリーグ連覇を達成。自身5つ目のタイトルを自らのゴールで手繰り寄せた。

2002年


35試合5得点
獲得タイトル:ヤマザキナビスコカップ

2003年


34試合11得点
獲得タイトル:なし

前年には日韓ワールドカップに出場。迎えた2003年シーズン終盤、小笠原は秋田豊からゲームキャプテンを任された。ところが、この年から4シーズン連続でタイトルを獲得できず、チームは苦しんだ。

2004年


33試合7得点
獲得タイトル:なし

2005年


32試合11得点
獲得タイトル:なし

2006年


22試合4得点
獲得タイトル:なし

2006-07シーズン


セリエA:6試合1得点
コッパ・イタリア:2試合0得点

唯一、鹿島アントラーズを離れたのが、2006年8月からの約1年間だった。ドイツW杯終了後、セリエAのメッシーナへレンタル移籍。計8試合に出場して1ゴールを記録した。

2007年


22試合6得点
獲得タイトル:Jリーグ、天皇杯

7月にレンタル移籍が終了し鹿島に復帰。背番号は「40」に決まった。リーグ戦ではシーズン終盤まで9連勝で最終節で首位に立ち、6年ぶりのリーグ優勝を達成。復帰1年目にしてチームにタイトルをもたらした。

2008年


33試合6得点
獲得タイトル:Jリーグ

リーグ戦で左ひざを痛め長期離脱を強いられるも、ピッチ外から選手をサポート。チームはリーグ2連覇を達成した。

2009年


45試合5得点
獲得タイトル:Jリーグ

前人未到のリーグ3連覇を達成。小笠原はリーグMVPを獲得した。

2010年


46試合5得点
獲得タイトル:天皇杯

2011年


41試合1得点
獲得タイトル:ヤマザキナビスコカップ

2012年


42試合2得点
獲得タイトル:ヤマザキナビスコカップ

2013年


41試合2得点
獲得タイトル:なし

2014年


38試合2得点
獲得タイトル:なし

2015年


39試合1得点
獲得タイトル:ヤマザキナビスコカップ

2016年


40試合0得点
獲得タイトル:Jリーグ、天皇杯

2016年は1stステージ優勝、チャンピオンシップでは川崎フロンターレと浦和レッズを下し、7回目のJリーグ王者に輝いた。さらに、元日の天皇杯決勝でも勝利し、2冠を達成した。

2017年


26試合0得点
獲得タイトル:なし

2018年


23試合0得点
獲得タイトル:AFC・チャンピオンズリーグ

最後に掲げた優勝杯はアジアタイトルだった。今季はAFC・チャンピオンズリーグを勝ち抜き、チーム初のアジア制覇を達成。鹿島にとってはチーム20冠目となる節目のタイトルだった。

≪通算成績≫
655試合89得点

≪獲得した主要タイトル≫
Jリーグ:7回 (1998年、2000年、2001年、2007年、2008年、2009年、2016年)
ヤマザキナビスコカップ:5回 (2000年、2002年、2011年、2012年、 2015年)
天皇杯:4回 (2000年、2007年、2010年、2016年)
AFCチャンピオンズリーグ:1回(2018年)

≪個人タイトル≫
Jリーグ優秀選手賞:8回 (2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2008年、2009年、2010年)
Jリーグベストイレブン:6回 (2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2009年)
Jリーグ最優秀選手賞:1回 (2009年)
日本年間最優秀選手賞:1回 (2009年)
JリーグチャンピオンシップMVP:2回 (2000年、2001年)
ナビスコカップMVP:2回 (2002年, 2015年)
天皇杯決勝MVP:1回 (2001年)

【PR】欧州の強豪が来日!
EUROJAPAN CUP 2024チケット販売中!!

7月24日、EUROJAPAN CUP 2024でセレッソ大阪とボルシア・ドルトムントが対戦する。ボルシア・ドルトムントは7年ぶり4回目の来日だが、関西で試合を行うのは今回が初めてだ。また、迎え撃つセレッソ大阪には、かつてボルシア・ドルトムントでプレーした香川真司が在籍中。今夏注目の“夢の邂逅”を見逃すな!

  1. 今夏のアジアツアーにおいてボルシア・ドルトムントが日本で行う試合はこの1戦のみ
  2. お求めやすい価格設定! (例:カテゴリー5自由席 大人6900円・小中2500円)
  3. かつてボルシア・ドルトムントで活躍した香川真司が“古巣戦“に挑む!

By サッカーキング編集部

サッカー総合情報サイト

世界のサッカー情報を配信する国内最高峰のサッカー総合メディア。日本代表をはじめ、Jリーグ、プレミアリーグ、海外日本人選手、高校サッカーなどの国内外の最新ニュース、コラム、選手インタビュー、試合結果速報、ゲーム、ショッピングといったサッカーにまつわるあらゆる情報を提供しています。「X」「Instagram」「YouTube」「TikTok」など、各種SNSサービスも充実したコンテンツを発信中。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO