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ヴェラッティ、11年在籍のPSGを退団…カタールのアル・アラビに完全移籍

2023.09.14

PSG退団が決定したヴェラッティ [写真]=Getty Images

 パリ・サンジェルマン(PSG)に所属していたイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティが、カタールのアル・アラビに完全移籍することが決定した。13日、両クラブが発表している。

 アル・アラビはヴェラッティと2026年6月30日までとなる3年契約を締結。背番号は「7」に決定した。移籍金については明らかになっていないが、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、4500万ユーロ(約71億円)で両クラブは合意したという。

 現在30歳のヴェラッティは母国ペスカーラの下部組織出身で、2008年にトップチームデビューを果たし、2012年7月にPSGに加入。同クラブでは通算416試合の出場で11ゴール61アシストを記録し、合計30個ものタイトル獲得に貢献した。なお、出場数はジャン・マルク・ピロジェ氏の435試合に次ぐ、クラブ歴代2位の記録となった。

 昨年12月には契約を2年延長し、現行契約は2026年6月30日までとなっていたものの、一部ファンからの退団要求や侮辱的な言葉などを受け、他クラブへの移籍を検討していることが明らかになっていた。当初はヨーロッパのクラブへの移籍を希望していたものの、PSGが納得するオファーは届かず、移籍市場が閉幕。そこで以前からクラブ間合意に達していることが報じられていたアル・アラビに移籍することをヴェラッティも受け入れたことで移籍が実現した。

 11年過ごしたPSGを離れることが決定したヴェラッティは同クラブの公式サイトで「10年以上パリ・サンジェルマンでプレーし、多くの偉大な選手たちと肩を並べ、30のトロフィーを獲得できたことをとても誇りに思っている。パリ、クラブ、そしてそのファンたちは常に僕の心の中の特別な場所にあり続けるだろう。僕は永遠にパリジャンだ」と別れの言葉を綴った。

 また、PSGの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるナセル・アル・ケライフィ氏は以下のようにコメントしている。

「マルコは永遠にパリ・サンジェルマンと結びつく。私たちの偉大な歴史の中で非常に大きな役割を果たしてくれた。2012年に19歳で彼が加入した時のことを決して忘れることはないだろう。それ以来、彼は常にクラブのために存在し、ピッチ上にすべてを捧げて、私たちと一緒に多くの素晴らしいことを達成してくれた」

パリ・サンジェルマンに関係するすべての人を代表してマルコと彼の家族に心から感謝をしたい。彼は今後もクラブの一員であり続けるだろう。私たちは彼の新たな冒険が成功することを願っている」

By サッカーキング編集部

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