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長谷部誠やモドリッチ…今季CLの舞台で活躍する“究極のベテラン”たち

2022.10.11

[写真]=Getty Images

 若い才能に注目が集まりがちなチャンピオンズリーグ(CL)だが、そんな欧州最高峰の舞台で若手に交じって輝きを放つベテランがいる。それでは、今シーズンのCLで活躍する“究極のベテラン”を紹介しよう。

長谷部誠 38歳(フランクフルト)

長谷部誠

 日本代表の元キャプテンは衰えを知らない。本職の中盤に限らず、近年はセンターバックとしても冷静なプレーで高い評価を得ており、今季CLで全3試合に出場。最近2試合はCBとしてマルセイユとトッテナムをシャットアウトし、勝ち点「4」確保に貢献している。

 10月4日に行われた第3節のトッテナム戦では「38歳259日」で出場。これはドイツのクラブに所属する選手としては、CLで歴代2位の高齢記録となる。1位に君臨するのは、ドイツ史上ベストプレーヤーの一人に挙げられるローター・マテウスだ。1999-2000シーズンのCLに出場して「38歳353日」という記録を打ち立てた。そのため、長谷部誠はグループステージを2位以内で突破して決勝トーナメントで試合に出場すれば、ドイツ勢のCL記録を更新することになる。

 そんな偉大な日本人は、2008年からプレーするブンデスリーガでこれまで通算362試合に出場。これは同リーグの歴代出場数ランクで「109位」。あと8試合に出場すれば「トップ100」に入れる。ちなみに長谷部よりもブンデスリーガの試合に出ている“外国人選手”となると、元ペルー代表FWクラウディオ・ピサーロ(490試合)とポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(384試合)しかいない。まさに“鉄人”と呼ぶにふさわしい選手だ。

ペペ 39歳(ポルト)

ぺぺ

 今季のCLで長谷部よりも年上のフィールドプレーヤーは一人しかいない。それが今でもレギュラーとして活躍しているポルトのCBペペだ。レアル・マドリードで3度のチャンピオンズリーグ制覇を経験したペペは、2019年からポルトに所属。今季のCLではキャプテンマークを巻いて、ここまで全3試合にフル出場している。

 第3節のレヴァークーゼン戦では「39歳220日」で出場して2-0の勝利に貢献しており、これが今季CLのフィールドプレーヤーにおける最年長出場記録となっている。ちなみにペペは、昨年のEURO2020では「38歳121日」でベスト16のベルギー戦(0-1)に出場し、EUROの決勝トーナメントにおけるフィールドプレーヤーの最年長スタメン記録を更新した。

 ペペは今冬のFIFAワールドカップカタール2022の初戦には「39歳271日」となる。もし試合に出場すれば、カメルーンの英雄ロジェ・ミラが1994年大会に打ち立てた「42歳」に次いで、フィールドプレーヤーとしては歴代2位の年長記録となる。しかし、先日トレーニング中にひざを痛めており、今はそのケガの具合が心配される。

ルカ・モドリッチ 37歳(レアル・マドリード)

 今季CLで最年長ゴールを決めているのは、王者レアル・マドリードのマエストロ、ルカ・モドリッチだ。まるで時が止まったかのように、今でも若々しいプレーを見せるモドリッチは、9月6日に行われた今季CL第1節のセルティック戦(3-0)でネットを揺らした。

 37回目の誕生日の3日前、「36歳362日」でゴールを決めて今大会の最年長ゴールをマークした。ただし、1992年から続くCLの歴史を見ると、もっと高年齢でゴールを決めた選手がいる。CL最年長ゴール記録を持つのは、ローマの永遠のアイドル、フランチェスコ・トッティだ。ローマ一筋で活躍した元イタリア代表FWは、2014年11月のCSKAモスクワ戦で「38歳59日」にしてゴールネットを揺らした。

アラン・マクレガー 40歳(レンジャーズ)

アラン・マクレガー

 今シーズンのCLで最年長出場記録を持つのはレンジャーズのGKアラン・マクレガーだ。体を張ったシュートストップに定評があるベテランGKは、40歳の大台を超えてもなお健在。とはいえ、流石に一度は引退も検討したという。

 昨季、守護神として活躍していたマクレガーはヨーロッパリーグ準優勝に貢献。そして引退が囁かれる中で迎えたシーズン最終戦のスコットランドカップ決勝、ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト監督が粋な計らいをする。2-0でリードしていた90分に、この日はベンチスタートだったGKマクレガーをピッチに投入したのだ。サポーターも「最後の晴れ舞台」を察して、マクレガーに盛大な拍手を送ったのだが、同選手はシーズン後に熟考した上で現役続行を決心。契約を1年延長した。

 さすがに今季は二番手で開幕を迎え、シーズン序盤は出番が限られていた。しかし、今季から守護神を任されたGKジョン・マクラフリンが、セルティックとの大一番でミスをするなど矢面に立たされてしまい、再び40歳に正GKの座が回ってきた。

 するとマクレガーは「40歳226日」でCL第2節のナポリ戦に出場してCL史上5番目に高齢となる記録を樹立。もちろん、ただ出場しただけでない。そのナポリ戦ではPKをストップ! しかも、そのPKが蹴り直しになると、蹴り直したPKまで止めたのだ。

 続く第3節のリヴァプール戦では「40歳246日」で出場。チームは0-2で敗れたが、マクレガーは好セーブを連発し、クラブOBで解説者のアリー・マッコイストに「4本は素晴らしいセーブがあった。彼は一人で守備を支えていた」と絶賛された。そんなマクレガーだが、彼がCLの年長者ランキングで順位を上げるのは難しいかもしれない。

 4位は元オーストラリア代表GKマーク・シュウォーツァーの「41歳206日」となっており、今シーズン中にマクレガーがこれを抜くことはできない。ちなみにCL歴代最年長の出場記録は、元ラツィオのGKマルコ・バロッタで「43歳252日」となっている。

(記事/Footmedia)

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