今夏シャルケに新加入したヴェダド・イビシェヴィッチ [写真]=Getty Images
今夏シャルケに加入した元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWヴェダド・イビシェヴィッチは、基本給をチャリティ団体に寄付するようだ。4日、イギリスメディア『BBC』が報じている。
現在36歳のイビシェヴィッチは今夏、2016年から4シーズンに渡って在籍したヘルタ・ベルリンを退団し、シャルケに加入した。同ベテランFWはシャルケと2021年6月末までの1年契約を結んでいるが、シャルケで受けとる基本給は慈善事業に寄付することになるという。
イビシェヴィッチは元難民で、自身がまだ幼かった頃、1992年から1995年まで続いたボスニア戦争中に国外へ脱出した過去をもつ。同選手は以下のようにコメントを残している。
「僕はお金を稼ぐためではなく、ブンデスリーガでプレーするためにここへ来たんだ。基本給はもらわず、保険に必要な分だけをもらうことで合意した。基本給は慈善団体に寄付する。ボーナスのためだけにプレーするつもりだ」
また、同選手は財政難に陥ったシャルケの現状を理解し、クラブには資金が必要だということを認めているという。シャルケは新型コロナウイルスの影響を受けた2019―2020シーズン、クラブワーストとなる16戦連続未勝利を記録し、リーグ戦を12位でフィニッシュ。6月にはクレメンス・テニス前会長が辞任したこともあり、財政難に陥っているという。
By サッカーキング編集部
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