セルティックが新たなWGを獲得！　背番号は「10」、前田大然と定位置争いへ

　セルティックは16日、オーストリアのラピード・ウィーンからドイツ人FWニコラス・キューンが完全移籍加入することを発表した。

　クラブの発表によると、契約期間は2029年6月30日までの5年半。背番号は「10」に決まった。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、移籍金は300万ポンド（約5億6000万円）ほどだという。

　キューンは2000年1月1日生まれの現在24歳。ユース年代ではライプツィヒ、アヤックス、バイエルンなど欧州名門クラブに在籍。年代別のドイツ代表にも名を連ねた。2021－22シーズンは当時ブンデスリーガ2部に身を置いていたエルツゲビルゲ・アウエへレンタル移籍。シーズン終了後にバイエルンのセカンドチームからラピード・ウィーンへ完全移籍した。今季はここまでオーストリア・ブンデスリーガ（同国1部）16試合出場2ゴール5アシストをマーク。ヨーロッパカンファレンスリーグ（ECL）予選なども含む公式戦通算では22試合出場3ゴール7アシストを記録していた。

　セルティックへの完全移籍加入に際し、キューンは次のような言葉で喜びを明かした。

「このようなクラブに辿り着くことができて、最高の気分だ。セルティックはビッグクラブのひとつだし、ここに来ることができて本当に嬉しい。この偉大なクラブで良い結果を出すことを考えると、僕のモチベーションは日に日に高まっていく。今年のリーグ戦とカップ戦での挑戦に立ち向かうため、すぐにでも僕にできることを始めていく。これから先のシーズンにどのようなことが待ち受けているか、非常に楽しみだ」

「セルティックでは、すべての試合に勝つために全力を尽くすことが非常に重要だ。それこそがこのクラブに課せられた使命だと思うし、僕はそんなチャレンジを楽しみにしているんだ。サポーターのためにピッチの上でベストを尽くす瞬間が待ちきれないね」

　また、クラブを率いるブレンダン・ロジャーズ監督もコメントを発表。キューンの特徴に言及して期待を寄せるとともに、新たな背番号「10」の加入を歓迎した。

「ニコラスをセルティックに迎えられることを嬉しく思う。彼はダイナミックな選手で、素晴らしいクオリティを兼ね備えている。その特徴は我々のプレースタイルにフィットするだろう。彼は我々が捜し求めてきたような選手だ」

「攻撃的な姿勢を貫き、素晴らしいプレーのリズムとアイデアでゴールを生み出してくれる。自ら得点を挙げることもできる。素晴らしいエネルギーと意欲を持つ選手なんだ。両サイドでのプレーが得意な選手で、我々の攻撃の幅を広げてくれるだろう。私自身、そしてここのコーチ陣も、彼と一緒に仕事ができることを本当に楽しみにしている」

　今シーズンのセルティックは、スコティッシュ・プレミアシップ22試合を消化した時点で17勝3分2敗を記録。勝ち点「54」を積み上げて首位を走っているものの、2位レンジャーズと比較して消化試合数が2試合多い中で勝ち点差は「8」と、3連覇に向けてまだまだ気が抜けない状況だ。キューンは両ウイングを主戦場としているため、日本代表FW前田大然とのポジション争いに身を置くことが予想される。