アル・ナスルでプレーするC・ロナウド [写真]=Getty Images
アル・ナスル（サウジアラビア）に所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、サウジ・プロフェッショナルリーグ（SPL）の公式インタビューで同クラブでのプレーを続けることを宣言した。
昨年11月にマンチェスター・Uを退団した現在38歳のC・ロナウドは、新天地に注目が集まっていたなか、欧州でプレーを続けるのではなく、年俸約2億ユーロ（約299億円）のオファーが届いたサウジアラビアでプレーすることを選択。加入後約半年間で公式戦19試合で14ゴール2アシストを記録する活躍を見せたものの、タイトルは獲得することはできず、アル・ナスルでの最初のシーズンを終えた。
サウジアラビアで半年を過ごしたC・ロナウドは「正直なところ、予想とは少し違っていた。今年は何か勝ち取りたいと思っていたけど、必ずしも望んでいるようになるわけではない」と回想しながら、次のように続けた。
「最高のものを達成するためには情熱、一貫性、粘り強さ、決意などが必要になる。僕たちはこの5、6カ月でとても成長した。僕たちのチームだけではなく、他のチームやリーグさえもね。時間がかかることはあるけど、信じ続ければ何でも可能だと思う。今年は何も勝ち取れなかったけど、来年、チームが大幅に改善することには自信がある」
また、SPLの印象について聞かれると、「このリーグはとてもいいと思うけど、まだまだ成長できる部分もある。リーグはいいし、いいチームも多いし、上手いアラブ人の選手も多い。でも、構造の部分でもう少し改善が必要だと思う。例えば、審判であったり、VARはもう少し早く判断すべきだと思うし、そのほかの小さな部分は改善する必要があると思う」と率直な感想を口にした。
それでも、「ここで満足しているし、ここで続けたいと思っている。ここでのプレーを続けるよ」とアル・ナスル残留を宣言したC・ロナウドは、「僕の意見では、今後5年ほど努力をしていけば、サウジリーグは世界でトップ5のリーグになることができると思う」とSPLの成長にも期待を寄せた。
さらに、サウジアラビアでプレーするために適応しなければならなかったことについては「ひとつ例を挙げるなら、ヨーロッパでは午前中に練習することが多いけど、ここでは午後だったり、夜から始まる。ラマダンの期間に入ったら22時にトレーニングが始まるんだ。それはとても奇妙だった」と生活習慣の違いに驚いたことを認めつつ、それが文化の違いであることも強調した。
「でも、これは経験だ。状況などが違って、このような瞬間を楽しむことができている。このようなことから学ぶことができるし、文化を知ることもできる。難しいけど、これまで見たことのないものだった」
そして、多くの選手にサウジアラビアでプレーする可能性が浮上している現状にC・ロナウドは「若い選手、ベテラン選手に限らず、もし、ビッグな選手たちが来るなら、とても歓迎されるだろう。それが実現したら、リーグは成長するからね。年齢は関係なく、選手たちは多くの要因に影響される」と歓迎しながら、サウジアラビアでの生活には満足していることも明かした。
「とてもいいところだ。ここに来たいのなら、楽しめるし、文化を知れるし、美味しいものも食べられる。サウジはより夜に生活しているから、それは楽しくもあり、興味深いところでもある。夜の街はとても綺麗だし、美味しいものを食べたいならリヤド（サウジアラビアの首都）に来ればいい。ここはこれまで見た中で最も美味しいレストランが多い街のひとつだ」
「最も綺麗な経験を得たのはブールバード・ワールドに行った時だ。家族皆で行ったし、本当に楽しむことができた。これまでのところは、とてもいい経験ができているし、家族たちも喜んでいる。子どもたちの学校もとてもいいしね。街並みも綺麗だ。違ったものを見たいし、経験もしたい。それがここにいる理由でもある。次の旅行ではとても綺麗だと言われているアル・ウラーに行ってみたいと思っている。いろんなところに行って、たくさんのいい場所を見ることを楽しみにしている」
By サッカーキング編集部
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