3週間の中断期間を経て再開したシンガポールプレミアリーグ。全第3クールの内、第1クールを終えたアルビレックス新潟シンガポールは8試合で7勝1敗。25得点で5つのクリーンシートと首位を走っている。
今節の相手は苦戦が続きリーグ最下位に沈むホウガンユナイテッドFC。中断期間中に監督交代が発表されて初めての公式戦となる。アルビSのスターティングメンバーは前節と変更なし。ラマダン期間が終了したため、18時キックオフ。ピッチには暑さと湿気が残る。
監督交代を行い、スタイルの変更が予想されたホウガンユナイテッド。しかしこの日もシーズン初めから試みている、後ろから繋いでビルドアップするスタイルを継続。その相手に対してアルビSは前線からプレッシャーをかけて苦しい状況で長いボールを蹴らせ、セカンドボールを回収する。
9分、CB川地功起の左足でのフィードから駒木秀人が抜け出し、不破将生に戻し、久乗聖亜に預ける。久乗は前を向いてキックフェイントでひとりかわして左足でゴールを狙うが、枠の上に外れる。
14分、CB岸本駿朔のフィードのこぼれを不破が拾ってファーサイドへクロス。ファーで受けた横山翔大が後ろへ下げると横川旦陽がダイレクトでシュート。完璧な弾道にキーパーは一歩も動けない。早い時間にアルビSが幸先よく先制する。
26分、駒木の仕掛から得たコーナーキック、小川開世のキックを川地がファーサイドでフリーで合わせて追加点。
33分、不破のクロスは一度跳ね返されるが、逆サイドを上がった横川がプレッシャーをかけて奪うと一人かわしてファーサイドに突き刺す。前半だけで3点のリードを奪う。前向きの守備が得意な横川。右サイドバックにポジションを変えてから、前から圧力をかけて奪いチャンスを作る場面は多くあったが、今回はゴールまでしっかりと結びつけた。
アルビSはホウガンユナイテッドに一切チャンスを作らせることなく、3-0のリードで前半を折り返す。
ハーフタイムでジュンキケンヨシムラに代えて小松慧を投入する。50分、その小松がいきなり魅せる。コーナーキックのクリアを横川から受けると自陣からドリブル開始。2人をかわすとハーフラインからキーパーの位置を見てロングシュート。キーパーの頭上を超えてゴール。交代直後のスーパープレーに会場のボルテージが一気に上がる。
その後もアルビSはセカンドボールをしっかりと回収し主導権を握り続けたが、67分にはフリーキックで相手をフリーにさせ危ないシュートを受け、89分にもクロスからへディングシュートを受けるもクロスバーに助けられる。
失点ゼロでしっかりと締めたいアルビS。試合もアディショナルタイムに入り、確実にボールを回すが、横川が右サイドの深い位置にスペースを見つけると深代が裏へパス。中を見ながら走っていた横川がダイレクトでキーパーとDFラインの間に速いクロスを入れると小松が飛び込みゴール。小松は45分で2得点、右サイドバックの横川はこの日2ゴール1アシストを記録した。
ゴールの直後にタイムアップ。最後まで攻め切り5得点を奪うとともに無失点で試合を完結させた。これでリーグ戦3試合連続のクリーンシートとなった。
リーグ再開を待ち望み、アウェイの地まで駆けつけた多くのサポーターに勝利を届けたアルビS。次節は2週間後の5月21日(日)にライオンシティセイラーズにアウェイで挑む。
【日時】
2023年5月6日(土) 18:00キックオフ
【対戦相手】
ホウガンユナイテッドFC
【会場】
ジャランベサルスタジアム
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール:5
ホウガンユナイテッドFC : 0
■次節の予定
2023シンガポールプレミアリーグ MD12(アウェイ)
2023年5月21日(日) 18:00キックオフ
VSライオンシティセイラーズ FC
@ビシャンスタジアム
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト