マンC強し！　シェフィールド・Uに苦戦も終盤にロドリが決勝弾…無傷の3連勝で単独首位浮上

　プレミアリーグ第3節が27日に行われ、マンチェスター・シティとシェフィールド・ユナイテッドが対戦した。

　ここまでマンチェスター・シティはプレミアリーグ2連勝スタートを切っており、史上初の4連覇に向けて幸先の良い滑り出しを見せている。今節は敵地で昇格組のシェフィールド・ユナイテッドと激突。シェフィールド・ユナイテッドは2連敗と苦しいスタートとなっているが、ホームで昨季王者相手に大金星を飾りたい。

　マンチェスター・シティは前節ニューカッスル戦からスターティングメンバー2名を変更。負傷の影響で前節を欠場していたベルナルド・シルヴァが先発に復帰し、ネイサン・アケも2試合ぶりにスタメンに戻ってきた。24日に加入が発表されたジェレミー・ドクはベンチからのスタートとなっている。一方、シェフィールド・ユナイテッドはベニー・トラオレやウィリアム・オスラが先発に名を連ねた。

　試合は序盤からマンチェスター・シティがボールを握って敵陣へ押し込む展開となる。12分にはルベン・ディアスのパスからフリアン・アルバレスが右ニアゾーンに侵入。切り返しから左足でクロスボールを送ると、ボックス内で待っていたアーリング・ハーランドがヘディングシュートを狙ったが、威力はなくGKにキャッチされた。

　続く20分には敵陣中央左寄りで得たフリーキックからベルナルド・シルヴァが左足でクロスボールを送ると、ロドリが頭で触り、最後はアケが左足で押し込んだものの、ロドリのポジションがオフサイドだったため得点は認められなかった。35分には敵陣でセカンドボールを回収したところから、ジャック・グリーリッシュがスルーパスを送ると、抜け出したアルバレスが中央へ折り返す。このプレーがジョン・イーガンのハンドを誘い、マンチェスター・シティにPKが与えられた。キッカーを務めるのは“エース”のハーランド。ゴール右下隅を狙った一撃はGKの逆を突いたものの、ポストに嫌われ得点とはならない。前半はこのままスコアレスで終了した。

　後半に入っても試合の様相は変わらず、マンチェスター・シティが猛攻を仕掛けていく。ロドリ、グリーリッシュ、アルバレス、ハーランドがフィニッシュまで持ち込むシーンを作りながら、なかなかシェフィールド・ユナイテッドのゴールをこじ開けられない。

　それでも、63分に入ると“怪物”が均衡を破る。敵陣中央でボールを持ったロドリが左へ繋ぐと、ボールはマテオ・コヴァチッチを経由してグリーリッシュの元へ。ペナルティエリア左から時間をかけて縦へ仕掛け、浮き球のクロスボールを送ると、ファーサイドでフリーになったハーランドが頭でねじ込む。ハーランドの今季リーグ戦3得点目でマンチェスター・シティが先手を取った。

　その後もマンチェスター・シティが攻撃に出る時間が続きながらも追加点を挙げられずにいると、85分にはシェフィールド・ユナイテッドが反撃へ転じる。敵陣左サイドからトラオレが縦に仕掛けると、カイル・ウォーカーのクリアが中途半端になった隙を見逃さず、マイナス方向へボールを送る。ダイレクトでフィニッシュまでは持ちめなかったものの、ペナルティエリア外に流れたボールを粘って右へ流すと、待っていたジェイデン・ボーグルが右足で強烈な一撃を叩き込む。シェフィールド・ユナイテッドが終盤に試合を振り出しに戻した。

　追い付かれたマンチェスター・シティは直後から再び勝ち越しゴールを狙って前に出る。88分には敵陣右サイド高い位置でウォーカーがボールを奪い返すと、マイナスへのボールはフィル・フォーデンの足下に止まらなかったが、後ろに流れたボールにロドリが反応。左足でゴールネットを揺らし、マンチェスター・シティが土壇場で勝ち越しに成功した。

　試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・シティは苦戦を強いられながらも勝負強さを見せ、リーグ内で唯一となる開幕3連勝を飾った。一方のシェフィールド・ユナイテッドは終盤に怒涛の追い上げを見せながらも勝ち点を積み重ねることはできず、開幕3連敗となった。

　次節、マンチェスター・シティは9月2日にフルアムをホームに迎える。一方、シェフィールド・ユナイテッドはミッドウィークにカラバオカップ2回戦を挟み、次節のプレミアリーグでは同じく2日にホームでエヴァートンと対戦する。

【スコア】
シェフィールド・ユナイテッド　1－2　マンチェスター・シティ

【得点者】
0－1　63分　アーリング・ハーランド（マンチェスター・シティ）
1－1　85分　ジェイデン・ボーグル（シェフィールド・ユナイテッド）
1－2　88分　ロドリ（マンチェスター・シティ）