笑顔も見せつつ、オンライン取材に出席した菅原
オランダで行われた日本代表とカメルーン代表による国際親善試合から一夜明けた10日、菅原由勢がオンライン取材に応じた。
86分から原口元気との交代でピッチに立ち、A代表デビューを飾った菅原は、「サッカーを始めてからA代表のピッチに立つことが目標でした。短い時間でしたけど、嬉しかったというか、ここまで来ることができた」と喜ぶ一方、「スタートラインに立った、ここからまたキャリアが始まるという気持ちです。支えてくれた方々へ感謝の気持ちを伝えたいです」と、すでに一つの通過点としてとらえている。
世代別代表経験な菅原だが、20歳でのA代表初キャップとなったが、「様々な状況と条件のめぐりあわせでチャンスがやってきたと思いますし、なかなか得られるものではないので、すごくポジティブにとらえています。この年齢で参加できているので、いろいろなものを見て、聞いて、肌で感じて、勉強することもそうですけど、初招集だからといってそればっかりではなく、一人の日本代表選手として、勝利に対して、貢献しないといけないですし、ハードワークすることを見せないといけないと思うので、勉強するところと、自分がしっかりプレーで示さないといけないところがあると思うので、そういう考えを持ちながら遠征に臨んでいます」と、菅原らしく謙虚かつ、力強く話す。
菅原はロシア・ワールドカップの際、名古屋グランパスU-18メンバーが吉田麻也に送った寄せ書きに「待っていてください」と書いていたことが明かされ、その吉田とA代表のピッチに立ったことで、その言葉が実現したことになった。「吉田選手は自分の大きなモチベーション、一つの大きな目指すべき存在です。そして尊敬すべき立場の選手ですが、自分としては越さないといけない、追いつき追い越せだと思っているので、だからこそ、早く一緒にピッチに立ちたいという思いがありました。吉田選手は日本代表として100試合以上に出場していますが、自分も100試合出場、そして今、吉田選手が日本代表に与えているもの以上のものを、自分が与えられるようになったときにこそ、吉田選手と比べて自分がどうだったかという話になるので。まずは2年前の自分に、ようやくここまで来られたことを伝えたいと思います」と、喜びつつ、目標を新たに高く持てているようだ。
初キャップには吉田だけでなく、友人や過去のチームメイトなどからもお祝いのメッセージが届いたそうだが、「自分はまだまだこれからの選手だと思いますし、ここがすべてではないので。これが一つのスタートとしてとらえているので、これからまだまだ出場試合数とか、自分の成長につなげられるように、という返信を全員にしたので」とコメント。「口に出して、それを自分の中で具体的にしていくことが、A代表デビューにつながった」という言葉の通りの行動を示している。
やはり右サイドバックでプレーしたいという菅原。足元から一つずつ、今回の合宿も糧として着実に階段を昇っていくつもりだ。
「右サイドバックでしっかり勝負していきたいと思っていますけど、越えないといけない壁が数多く存在するので、それをしっかり着実にクリアしていって、だからこそ右サイドバックとしてプレーできると思います。一つひとつに向き合って、その壁に対して、成長しながら越えていけるようにやっていった先で、自分が右サイドバックとしてプレーすることができていると思うので、毎日毎日、一つひとつだと思います」
By サッカーキング編集部
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