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【名古屋vs柏プレビュー】無敗継続中の名古屋は落ち着きを取り戻せるか…攻撃陣絶好調の柏は4連勝を目指す

2020.07.31

[写真]=三浦彩乃、兼子愼一郎

名古屋グランパス 予想外の事態を乗り越えて無敗継続なるか

【プラス材料】
 所属選手とチームスタッフの新型コロナウイルス陽性判定により、前節のサンフレッチェ広島戦が中止になったことで、チーム状況は不透明さに包まれている。締切時点での選手やスタッフの陽性者が増えたという発表はないが、中止に伴うクラブ内の対応によってトレーニングスケジュールにも変更が生じ、生命線とも言える「万全の準備を整える」という部分への影響は否めない。

 それでも死中に活を求めるとすれば、広島戦が中止になったことで、第6節・大分トリニータ戦で負傷交代した面々に回復の時間が与えられたことぐらいか。ただし状況を見極めるに、復帰が見込めるのはMF米本拓司のみで、MF阿部浩之とMF稲垣祥については不明な点が多い。


 成績はいまだ無敗で1試合少ない暫定の状態でも3位と好調なだけに、なんとか気を持ち直して柏レイソルを迎え撃ちたいところだ。

【マイナス材料】
 前節の広島戦と同じになるが、第6節の大分戦で負傷した阿部、米本、稲垣が起用できる状況なのかどうかが、まずは考えどころ。約10日間のインターバルが取れたことで回復の時間が想定以上に取れたものの、無理をさせれば過密日程の中でさらなる長期離脱にもつながりかねない。マッシモ・フィッカデンティ監督としても慎重にならざるを得ない部分だろう。

 何より好調の波に乗っていたチームを襲ったコロナ禍が最大のマイナスポイントであることには変わらず、検査や行動管理などイレギュラーな生活が選手の心身に与えるストレスは計り知れない。ただでさえ難しいコンディショニングを強いられている中で、どこまで闘う態勢を整えられるかが、良くも悪くも今節の注目すべき点だ。

文:今井雄一朗

柏レイソル 躍動する攻撃陣に不安なし。先制点が勝負のカギに

【プラス材料】
 ここに来て3連勝、しかも試合を重ねるごとに内容が向上している。

 中でも特筆すべきは攻撃力だ。ここ3試合で12得点と攻撃陣が爆発しており、FWオルンガは3試合連続得点にして前節のベガルタ仙台戦ではハットトリックを達成。リーグ戦再開後はコンディションが上がらず精彩を欠いたが、調子を取り戻しつつある。ただ、オルンガ本人は「まだ理想とは程遠い」と言っていることから、この先さらに調子を上げてきそうだ。好調なのはオルンガだけではない。MF仲間隼斗も3試合連続得点中で、攻撃の中核を担うMF江坂任は依然として抜群の存在感を発揮している。

 守備陣は前節で1失点したものの、GK中村航輔を中心に安定感が増し、良い守備からスピーディな攻撃に出ていく形が確立されている。

【マイナス材料】
 欠場が続くFWクリスティアーノは復帰の目処が立っておらず、第6節の浦和レッズ戦で足を痛めたMFヒシャルジソンは前節の仙台戦ではメンバー外となった。この3連勝中に仲間とともに攻撃陣に新風を巻き起こしたFW神谷優太も、左足首の負傷で仙台戦の前半途中に交代を余儀なくされている。分厚い選手層を誇るとはいえ、主力級にケガ人が多発すれば台所事情が苦しくなるだけに、これ以上の離脱者は出したくない。

 この3連勝はいずれも先制点を奪い、したたかにゲームをコントロールして勝利へ結びつけている。その反面、3連敗していた時はすべて先制点を奪われてリズムを失っていた。もし先に失点した時でも、3連勝中と同じクオリティのゲーム運びができるかどうかは、今後問われる部分だろう。

文:鈴木潤

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