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【浦和vs仙台プレビュー】浦和は仙台との直近5対戦で全勝…リーグ戦無敗の仙台は”鬼門”突破なるか

2018.04.06

堀孝史監督の契約解除を受けて、暫定監督として浦和を率いることとなった大槻毅氏。チームを再生できるか [写真]=J.LEAGUE

浦和レッズ 監督交代後の広島戦では、今季初の無失点

【プラス材料】
 リーグ前節の磐田戦(1-2)後に堀孝史監督との契約を解除し、内部昇格で大槻毅氏が暫定監督となった。新体制の初戦となった4日のルヴァン杯では広島を相手に今季初の無失点となる0-0の引き分け。磐田戦からスタメン11人を総入れ替えして得た結果だけに、チームにカンフル剤が投入された。

 大槻監督はメンバー選考の基準を3つ挙げた。1つが「心身のフレッシュさ」であることから、中2日の今節はスタメンが大きく変わる可能性が高い。そのなかで、広島戦で好プレーを見せたDF森脇良太やFWのA・ナバウト、MF山田直輝、DF岩波拓也といった面々にはスタメン起用も十分あり得る。2日間の非公開練習でチームと選手が観察されるだろう。


 相性で言えば、FW興梠慎三は浦和加入以降の5シーズンにおいて、仙台戦で13得点。“仙台キラー”の存在はチームにとって心強い。

【マイナス材料】
 新体制になって広島戦を引き分けたが、相手もスタメンを大きく入れ替えた試合だったのは事実であり、少なくないピンチをGK福島春樹のファインセーブでしのいだのも事実だ。時間がないなかで全ての問題点を修正することは難しいため、好調の仙台を相手にすれば分が悪いのが現実だ。

 今季のリーグ戦では得点がワースト2位、失点がワースト3位の数字という現実があり、5戦未勝利が続いている。チーム全体が負け慣れている感が否めないだけに、新体制のフレッシュさでどこまでそれをカバーできるか。

 加えて、浦和はリーグ戦のホームゲームで昨年8月19日のFC東京戦(2-1)を最後に未勝利が続いている。先制点を与えるようなことがあれば、一気に精神的なダメージを受けてしまう危険性が拭えない。

文:totoONE編集部

ベガルタ仙台 リーグ戦で無敗を維持、わずか2失点の守備陣はまさに鉄壁

【プラス材料】
 開幕からのリーグ戦5試合で、3勝2分と無敗。特に目を引くのは5試合で2失点と高い硬度を示している守備だ。前節の長崎戦は終始相手に主導権を握られる苦しい展開だったが、これも無失点に抑えた。今節は敵地での試合だが、いきなり守備の安定感が崩れるような気配はない。

 攻撃面でも明るい兆しが見られる。ここまでの公式戦では複数得点がなかったが、4日のルヴァン杯FC東京戦では3得点を記録して勢いがついた。リーグ戦から多くの選手を入れ替えていたが、ルヴァン杯で得た攻撃の良い流れをリーグ戦につなげたい。

 また、このFC東京戦では負傷から復帰したDF蜂須賀孝治やMF中野嘉大が今季初めて先発出場。MF梁勇基も途中出場し、それぞれ好プレーを見せた。試合間隔が詰まった厳しい試合日程のなかで、頼れる戦力が戻ってきたのは大きなプラスだ。

【マイナス材料】
 今節の相手である浦和は監督が交代したために、相手のやり方が分からない点が不安材料だ。しかも、暫定監督を務める大槻毅氏は2011年に仙台でコーチを務めた経験がある。短い期間でも仙台対策を練ってくる可能性は高い。

 また、この一戦を前にチームの要であるMF奥埜博亮が負傷離脱したことは痛い。技術を生かした攻撃はもちろん、ボランチとしてプレーするようになってから目立っているボール奪取能力が、チームから失われてしまうことになる。

 そして最大のマイナス材料は、敵地・埼玉スタジアム2002との相性の悪さだ。仙台はここで公式戦勝利の経験がなく、昨季に至っては0-7と大敗を喫した。選手たちがスタジアムに持つイメージはあまり良いとは言えない。

文:totoONE編集部

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