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アーセナル移籍の浅野、最終戦は不発…広島と横浜FMは両者譲らずドロー決着

2016.07.17

横浜FM戦にフル出場した浅野拓磨。広島でのラストマッチは健闘するもノーゴールに終わった [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第4節が17日に行われ、サンフレッチェ広島横浜F・マリノスが対戦した。

 広島はセカンドステージに入って1勝1分1敗となかなか波に乗れていない。ホームの今節は、アーセナル移籍が決まっているFW浅野拓磨にとって広島でのラストマッチ。また、浅野とともにリオ五輪代表メンバーに選ばれたDF塩谷司もこの試合を最後に離脱するため、勝利で気持よく送り出したいところ。最後のジャガーポーズに期待がかかる浅野、ゲームキャプテンの塩谷に加え、FWピーター・ウタカやMF柴崎晃誠らがスタメン入りした。


 一方の横浜FMはセカンドステージに入って3連勝。今節は3連敗中の広島とのアウェーゲームだが、3試合連続で3ゴールの好調をそのままに難敵撃破を狙う。先発メンバーにはMF中村俊輔が5試合ぶりに復帰。その他、MF齋藤学やMFマルティノス、FWカイケらが名を連ねた。

 広島は開始7分、清水航平がドリブルでペナルティエリア内左に進入。左足でシュート性の鋭いクロスを送るが、中央で相手DFにクリアされる。そのこぼれ球に反応した丸谷拓也が、エリア手前中央からダイレクトでミドルシュートを放つが、これも相手GK榎本哲也に弾き返された。

 横浜FMは14分、高い位置でボールを奪うと、マルティノスのパスを受けたカイケがエリア内中央に入ったところでシュートを放つが、GK林卓人にキャッチされた。31分、横浜FMの先制で試合が動く。左CKで中村からのボールに、ニアサイドへ飛び出したファビオが頭で叩きつけてゴールネットを揺らした。

 先制を許した広島37分、エリア前右でボールを受けた塩谷が自ら右足を振り抜くが、ミドルシュートは枠の右に外れた。横浜FMは直後の38分、塩谷のGKへのパックパスにマルティノスが反応。エリア内中央に走り込んでダイレクトで合わせるが、飛び出したGK林のブロックに遭った。前半はこのまま横浜FMの1点リードで折り返す。

 後半に入って横浜FMは49分、中村がドリブルで持ち上がりラストパス。エリア内右で受けたマルティノスが左足シュートを放つが、GK林の好セーブに阻まれた。広島は54分、右サイドの柏好文からのクロスを中央の柴崎が頭で落とす。反応したウタカがエリア手前中央で右足を振り抜くと、強烈なシュートは枠の右隅を捉えるが、GK榎本に弾き出された。

 横浜FMは56分、パス交換からマルティノスがエリア内右に抜け出して右足シュートを放つが、GK林のセーブに阻まれる。そのままカウンターを仕掛けた広島は、浅野が相手選手をかわし、ドリブルでエリア内右まで進入。中央へ切り込んで左足シュートを放つが、GK榎本にキャッチされた。

 広島は59分、清水と森崎和幸を下げてミキッチと佐藤寿人を投入し、攻撃に厚みを持たせる。横浜FMは68分、中村とカイケに代えて兵藤慎剛と伊藤翔をピッチに送り出した。

 攻勢を続ける広島は70分、カウンターから右サイドのミキッチがクロスを供給。ファーサイドで受けた柴崎がワントラップから右足シュートを放つが、小林祐三のブロックに遭いシュートは枠を捉えられなかった。78分、ウタカを下げて皆川佑介を入れる。

 すると81分、森保一監督の采配が当たる。ミキッチが右サイドを突破してクロスを供給。中央でフリーとなった皆川が豪快なヘディングシュートを放ち、ゴール右隅に決めた。広島が皆川の今季初ゴールで試合を振り出しに戻した。

 同点とした広島が勢いに乗って逆転に成功する。83分、右サイドのミキッチが低空の鋭いクロスを入れる。ニアサイドに飛び込んだ浅野には合わなかったが、ファーサイドでフリーの佐藤が押し込んでネットを揺らした。

 しかし横浜FMも譲らない。88分、小林が右サイドからクロスを入れると、中央の伊藤が頭で合わせてゴール右隅に突き刺した。試合は2-2で再び振り出しに戻る。両チームとも最後までゴールを狙うが、試合はこのままドローで終了。広島は浅野のラストマッチを勝利で飾ることはできず、横浜FMも連勝が3でストップした。

 次節、広島は23日にヴィッセル神戸と、横浜FMは同日にジュビロ磐田とそれぞれホームで対戦する。

【スコア】
サンフレッチェ広島 2-2 横浜F・マリノス

【得点者】
0-1 31分 ファビオ(横浜FM)
1-1 81分 皆川佑介(広島)
2-1 83分 佐藤寿人(広島)
2-2 88分 伊藤翔(横浜FM)

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