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札幌加入の小野が会見「新たな歴史を」…背番号は足して8の「44」

2014.06.09

入団会見で野々村社長(左)と握手する小野伸二(右) [写真]=斉藤宏則

 ウェスタン・シドニー・ワンダラーズを退団し、コンサドーレ札幌に完全移籍で加入したMF小野伸二が9日、札幌市内で入団会見を行った。

 抽選で当選したサポーターらも参加した会見で小野は、「こんなにたくさんの人が集まっていることにびっくりしています。今日をもってコンサドーレ札幌に加入できたことを嬉しく思っていますし、サッカーを通じて札幌をもっともっと盛り上げて、J1に上がれるようにやっていきたいと思っていますので、よろしくお願い致します」と冒頭で挨拶。


 移籍を決断した理由については、「初めて野々村さんに遭って、フランクな感じで誘われたので」と野々村芳和社長の人柄に触れ、「最初は本気なのか分からなかったですけど、真剣に聞いて、パスをつないでみんなが楽しむサッカーでJ1に上がりたいという話を聞いて、自分もサッカーを楽しみながらJ1を目指したいという気持ちがあった」と、クラブのコンセプトと自身のサッカーに対する思いが合致していたことを挙げた。

 W・シドニー所属時は赤と黒の横縞のユニフォームを身に着けた小野。札幌では横縞が縦縞に変わるが、「今まで合っていた赤黒を着られることを嬉しく思いますし、コンサドーレのユニフォームを着て、新たな歴史を作りたいと思っています」と意気込みを語った。また、背番号は『44』となり、「今まで誰も付けた事のない番号にしたいということで」と野々村社長が理由を明かすと、「足して8となる数字」と説明された。

 若い選手がたくさん所属する札幌だが、「自分が入ることで、少しでもプラスになれれば」とコメントすると、「僕も1人の人間ですし、スーパーな選手ではないので、自分ができる力は限られています。自分が先頭に立って必死にやっている姿を見せれば、若手も自分が何をしなければいけないと気付いてくれる。トレーニングからプロ意識を見せていければと思います」と意欲を示した。

 多数詰め掛けたサポーターについては、「すごく期待されていることは分かっています。その気持ちにも応えたいです。ただ、このチームでは何も残していないので、認めてもらえるように、一生懸命やっていきたいです。たくさんのお客さんの中で、プレーするのが自分サッカーを一番表現できるとき。ぜひ時間があるとき来てください」と来場を呼び掛け、「サポーターには僕はサッカーでしか恩返しができないので、みなさんにピッチの上でしっかりと恩返しをしたいです」と語った。

 会見の結びでは、「サッカーに対してみんな興味は持っていると思っています。あとはその気持ちをスタジアムに届けてほしいなという気持ちです。自分の友達がサッカー好きじゃないという人たちにも、みなさんがサッカーの楽しさを伝えてほしいなと。そうしていただくことで、たくさんの人がサッカーに興味を持ち始めて、スタジアムや練習場に足を運んでくれたり、テレビ観戦をしてくれたりと、サッカーに1人でも多くの人が興味を持ってくれる環境ができればと思います。それはホントに皆さんにお願いしたいなと思います」と、サッカー文化を広がりをクラブ、サポーターから広げていこうと呼びかけた。

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