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【Challenge Myself】千葉玲海菜と辿る“成長のルーツ” 新進気鋭の写真家と素顔に迫る

2023.09.20

 ミズノが9月に立ち上げた『MORELIA~OFF THE PITCH~』。“Football Life with MORELIA”を掲げ、ピッチ上だけでなく、オフピッチでも「モレリアをフットボーラーへ提供したい」思いから始まった、新たなアパレルシリーズとなっている。

 トップ選手が『MORELIA~OFF THE PITCH~』を着用し、「自分自身に挑戦する、成長する」をテーマに各選手のルーツを巡るフォトストーリーの連載。今回登場するのは、今夏に世界の舞台を戦った千葉玲海菜。写真家のTatが表情に迫るとともに、千葉が所属するジェフユナイテッド市原・千葉レディースの拠点である千葉市の周辺を巡り、どのようにサッカーと向き合っているかを聞いた。

【Challenge Myself】相馬勇紀編
【Challenge Myself】旗手怜央編

取材・構成=須賀大輔

―――女子サッカーのトップカテゴリーに飛び込み、どんなことを感じていますか?

千葉 筑波大学在学中からジェフ千葉レディースに所属させてもらい、大学を卒業したタイミングでWEリーグがスタートしました。それまでは学業とサッカーの両立が必要でしたが、プロになったことでサッカーに集中できる環境が整いました。自然とサッカーにかける時間が多くなり、選手としての成長につながっていると思います。

―――サッカーとの向き合い方は変わりましたか?

千葉 サッカー中心の生活に変わりました。大学時代はもちろん学業があったり、チーム内の仕事をするためにパソコンに向き合ったりと、サッカー以外の時間が長かったですが、今は自分の体のケアやコンディションを上げるためのトレーニングなど、練習以外でもサッカーに専念できるようになりました。

―――成長や変化を感じる部分はどこでしょうか?

千葉 結果の追求です。プロとして、チームが勝つことや個人の数字を残すことが求められていると感じています。そのために何をしないといけないのか考えるようになり、自分の体に気を使う時間は増えました。

―――常にサッカーのことを考えているんですか?

千葉 そうは言っても、オフのときは本当に何も考えていないです(笑)。旅行に行くことが好きですし、ご飯もよく作るんです。無心になれる時間が好きで、『いただきます』の瞬間が幸せです。自分で作って美味しかったら最高ですね。遠征や合宿などで時間がないとき以外、フライパンを持たない日がないくらい料理をしたいです。

千葉玲海菜

―――ジェフ千葉レディース在籍5年目となりました。どんなチームですか?

千葉 明るくて元気な仲間がそろっています。大学1年生で特別指定選手となったときからそうですけど、チームメイトには本当に救われています。明るくてすごくいいチームです。

―――“千葉の千葉”。すごい縁ですし、良い響きですよね。

千葉 それはすごく感じています。同じ“千葉”なので盛り上がってくれますし、ファン・サポーターの方々もすごく温かいチームだと感じています。ジェフでもっと活躍して、もっとたくさんのお客さんに来てほしいです。

―――ワールドカップメンバーに選ばれた際に掲げられた『千葉から世界へ』の言葉も二つの意味が込められていて素敵です。

千葉 縁あるチームに加入できました。日本代表ではユニフォームの背中に入れる名前を自分で決められるんです。多くの選手は名前にしますけど、私は『CHIBA』にしました。もちろんジェフ千葉レディースを意識していますし、多くの人が『千葉から世界へ』と言ってくれるので、千葉の名前を世界に広げたいと思っています。

千葉玲海菜

―――普段、『千葉』と呼ばれる機会はないですか?

千葉 ほとんどないですね。だけど、ユニフォームの名前は『CHIBA』にこだわりました(笑)。

―――スタジアムがある蘇我や市原の街はどんな場所ですか?

千葉 市原市は市長が熱心にジェフ千葉レディースを応援してくれています。あと、ユナパ(ユナイテッドパーク、練習場)の近くにある『かめや』という和食屋さんには練習後にチームメイトと行きます。男子選手たちも行っているみたいで、お店のおばちゃんがすごく優しいです。

―――サッカー選手、なでしこジャパンを志したのはいつ頃でしょうか?

千葉 小学1年生のときにサッカーをはじめ、小学6年生の卒業文集に『なでしこジャパンに入りたい』というようなことを書いていました。2011年になでしこジャパンがワールドカップで優勝した映像を観て、卒業文集に書いたと思います。スポーツの力はすごく大きいですよね。当時、福島県に住んでいて、東日本大震災の影響などでサッカーができなくなった時期もありました。その中、あの優勝を見て勇気づけられ、感動して夢を持てました。いまは自分がその立場になったと思うので、今度は夢を与えられる存在になりたいです。

―――気持ちが折れそうなときや苦しいときはどう乗り越えてきましたか?

千葉 ネガティブになって落ち込むよりも、何事もポジティブに捉えるようにしています。ミスをしてもそれが成長につながるかもしれないと。小さい頃は泣き虫で、一人では何もできず、お兄ちゃんの後ろを付いていく感じでしたけど、勝負事は別で、昔から負けず嫌いでお兄ちゃんにも絶対に負けたくなかったですね。

千葉玲海菜

―――ポジティブ思考はいまにもつながっていますか?

千葉 つながっています。2022年9月に右ひざ前十字じん帯損傷のケガをしてしまいましたけど、『どうせ治るケガだから』と、落ち込むことはなかったです。リハビリ中はきつい時期もありましたけど、チームメイトが支えてくれましたし、自分の周りにはポジティブな人が多く、ネガティブな人はいないと思います。

―――願っていれば目標や夢は叶う?

千葉 そうだと思います。リハビリ中も『ワールドカップのメンバーにすべり込みたい』と思ってやっていたら本当に入れました。あらためて、目標を持つことは大事だと感じました。

―――国際舞台での経験も積み始めた中、どういった未来を描いていますか?

千葉 日本だけでなく海外に出てサッカーをしたい思いはあります。サッカー選手である以上、世界の舞台に挑戦したいです。国際経験は多くないですが、いろいろと肌で感じていつか日本を飛び出し、その経験をまた日本に還元したいです。

―――サッカー少女たちにアドバイスを送るとしたら、どんな言葉になりますか?

千葉 夢を持ち続けるのは簡単ではありません。ただ、持ち続けられればその夢に近づいて行けると思いますし、目の前の一つひとつのことをしっかりやっていくことは大事です。

―――最後に『MORELIA~OFF THE PITCH~』を着た感想を聞かせてください。

千葉 着心地はすごくいいです。冬に着るとすごく暖かそうでデザインもカッコイイです。

―――モデルとして撮影した感想は?

千葉 難しかったです。でも、自分では『いいの撮れてないだろうな』と思っていても、確認の画像を見たらけっこうすごくて、『意外とイケるな』と。『このポーズしてみて』みたいなに指示していただいて、やってはみるけど絶対に決まってないなと思っていたら、何とか様になっていました。カメラマンさんがすごいです(笑)。最後のは『慣れてきたね』と言ってもらって楽しかったです。次は風が強くない日にやりたいですね(笑)。

Photographer:Tat
https://www.instagram.com/_deepsky/

『MORELIA~OFF THE PITCH~』と千葉玲海菜のルーツを巡るフォトシューティングの全貌はミズノWEBサイトをチェック
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