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【Challenge Myself】相馬勇紀と辿る“成長のルーツ” 新進気鋭の写真家が素顔に迫る

2023.09.11

 ミズノが9月に立ち上げた『MORELIA~OFF THE PITCH~』。“Football Life with MORELIA”を掲げ、ピッチ上だけでなく、オフピッチでも「モレリアをフットボーラーへ提供したい」思いから始まった、新たなアパレルシリーズとなっている。

 トップ選手が『MORELIA~OFF THE PITCH~』を着用し、「自分自身に挑戦する、成長する」をテーマに各選手のルーツを巡るフォトストーリーの連載が今回からスタート。第一弾は写真家のTatが相馬勇紀の表情に迫るとともに、相馬が高校時代にプレーした三菱養和SCユースが居を構える巣鴨周辺を巡り、当時と現在、どのようにサッカーと向き合っているかを聞いた。

取材・構成=須賀大輔

―――三菱養和会巣鴨グラウンドで過ごした3年間を振り返ると、どんな時間でしたか?

相馬 このクラブハウスで過ごした時間の思い出が一番ですね。今日もいろいろと見て回りましたけど、特にウエイト場は懐かしかったです。僕らの年代は筋トレに力を入れていて、それが夏の大会の優勝にもつながったと思っているので、そういう意味でも思い出として強く残っています。

―――三菱養和でサッカーをした3年間ではどこが成長しましたか?

相馬 育成年代の3年間だったのですべてが成長したと思います。メンタルとフィジカルの両面でかなり成長した実感がありますね。

―――三菱養和は、高校の部活でもなければJクラブのユースのチームでもない街クラブです。何か意識していることはありましたか?

相馬 あまり意識したことはなかったです。自分が在籍していた当時は高校年代では一番上のプレミアリーグに所属していたので、比較しての優劣とかは考えていなくて。確かに特殊なクラブではあったかもしれないですけど、同じ立ち位置で考えていました。

―――今のプレースタイルにはどうつながっていますか?

相馬 養和には『自分の特徴を伸ばそう』という理念や方針があります。そのおかげで自分はスピードや瞬発力を生かしたプレーをいろいろと伸ばせたと思っていますし、間違いなく今につながっていますね。

―――当時と現在でプレーに対する考え方は変わっていないですか?

相馬 いろいろな舞台を経験し、成長はしているので、考え方は変わっていると思います。ただ、やっているポジションは変わっていないですし、当時はスピード勝負ではだいたい勝っていて、大学、プロとステージが上がっていってもスピードは強みになっていたと思います。

―――グラウンドがある巣鴨の街はどんな時間を過ごした場所ですか?

相馬 巣鴨駅のすぐ近くにグラウンドがあることは素晴らしいことだと思います。僕は1時間くらいかけて通っていましたけど、駅からグラウンドが近いのですぐにトレーニングができましたし、栄養面なども含めてサッカーに集中できた3年間だったので、素晴らしい時間を過ごせました。街としてはずっと暖かさを感じていました。今日、久しぶりに来ても同じように感じましたね。

―――今回訪れたサンドウィッチ専門店『オリーブ』には当時よく通っていたんですか?

相馬 当時はコンビニも少なかったですし、だいたい『オリーブ』さんで買って、練習前に食べる流れでした。『カニサラダ』というカニと卵のサンドウィッチが好きでした。他のお店ではなかなか売っていないメニューなので、今回、久しぶりに食べても美味しかったです。

―――今後、挑戦したいこと、伸ばしていきたいことは何でしょうか?

相馬 挑戦したいことはまだまだたくさんあります。FIFAワールドカップカタール2023では1試合しか出られませんでしたけど、世界のトップがどういう戦いをしているのか、日本のサッカーとどこがどう違うのかを身をもって体感できました。長く海外でプレーしている選手たちが『日本と海外では競技が違う』と言いますけど、その理由や意味を肌で感じられ、そのスタートラインにまず立てたと思います。ここから先は5大リーグ、さらに上のリーグ、上のレベルで戦っていくことがワールドカップなどでの活躍につながると思っています。

―――海外でのプレーやワールドカップの舞台を知ると、さらに上を目指したい欲は沸いてきますか?

相馬 そうですね。上の景色を見るほど現実味が増します。今まではテレビで観ていた場所だったのが、日本代表として戦ったことで『ここで活躍するためにはどうしよう』と考えるようになりました。どんどん成長しないといけない、成長したい。そういう気持ちが沸いてきました。

―――観るワールドカップと戦うワールドカップでは何が違いましたか?

相馬 ピッチに立ったときの雰囲気が違うんです。そもそも街全体がワールドカップムードで、開催していることをピッチ外でも感じられる。世界中にはいろいろなリーグがあり、さまざまな盛り上がり方があると思いますが、ワールドカップはスタジアムの雰囲気や緊張感ある盛り上がりが格別で、応援や歓声、指笛があちこちから聞こえてきて、そのボリュームがとにかくすごかった。今まで味わったことのない特別な雰囲気でした。

―――これから先、描いている自身の姿はありますか?

相馬 次のワールドカップで活躍することです。そのためにはもっともっと自分が成長しないといけない。武器を増やさないといけない。それは体の強さもドリブルもいろいろなモノをアップデートしていかないといけません。

―――ワールドカップでの活躍とは、どんな姿を指しますか?

相馬 6月の代表戦ではサイドバックをやりました。その意味では、攻撃ではアシスト、守備では目の前の相手に負けずに失点をゼロに抑える。ただ、僕の本職は攻撃的なポジションなのでゴールやアシストといった得点に直結する働きや関わりを果たすことが活躍だと思っています。その一方、サイドバックをやったことで、活躍とは直接的な結果だけではないとも思いました。DFとしては見せ場がないほうがチームにとってはよい部分もある訳ですから、また新たな世界が見えてきました。

―――相馬勇紀“先輩”を目指す三菱養和の後輩たち、高校生のプレーヤーにメッセージをお願いします。

相馬 あくまでも僕の考えですけど、高いレベルで生き残っていくためには、養和の方針はすごく大切だと思っています。何か突出した武器がないと上に行けば行くほど埋もれてしまう。だから、絶対的な武器や自分にしかないパーソナリティを持つことはすごく大切です。その一方、本当のトップオブトップで活躍するとなったら、突出した武器を持ちつつ、他の部分のアベレージも上げていかないと難しいとも感じています。第一線の選手たちはすべての能力が高いので。ただ、今の高校生に伝えるとすればやはり「突出した武器を作ってほしい」ですね。

―――相馬選手も高校時代から意識を?

相馬 とにかく「ドリブルだけは負けない」という思いでやっていました。大人になればどんな世界でも『あなたの武器は?』『あなたなの強みは?』とよく聞かれます。そのときに何を答えられるかです。まず注目されるのは秀でた部分です。その考えはブレていないですね。

―――最後に今回の撮影でも着用した『MORELIA~OFF THE PITCH~』の感想を教えてください。

相馬 ポルトガルに行ってからよく着るようになりましたね。日本にいるときはあまり着る機会がなかったですけど、着てみると生地の良さが分かります。デザインも街中で着ていてもおしゃれでテンションが上がると思います。ミズノさんが本来もっている質とデザインが組み合わさって、いい感じですね。

―――モデルをやってみてどうでしたか?

相馬 難しかったですけど、スタッフのみなさんがフォローしてくれたので楽しくやれました。完成が楽しみです!

Photographer:Tat
https://www.instagram.com/_deepsky/

『MORELIA~OFF THE PITCH~』と相馬勇紀のルーツを巡るフォトシューティングの全貌はミズノサイトをチェック
相馬勇紀×ミズノ特別サイトへ

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