2013.01.01

[前園真聖がW杯までの課題を語る]遠藤、長谷部、細貝らはもっとゴール前へ縦パスで攻撃のスイッチを入れる場面も増やすべき

[提供:サッカーキング・フリー Vol. 002
2014年ワールドカップまであと一年あまり。世界を驚かすためにも2013年を無為に過ごすわけにはいかない。元日本代表の前園真聖氏が明かす10の提言に耳を傾ければ、さらなる飛躍への道が見えてくる。
前園真聖
構成=宮崎涼子、小俣裕一、増田祐己、植松 奨 写真=兼子愼一郎、足立雅史、嶋田健一

[前園真聖がW杯までの課題を語る]2013年に日本代表がやるべき10のこと--その3
遠藤、長谷部、細貝らはもっとゴール前へ縦パスで攻撃のスイッチを入れる場面も増やすべき

長谷部誠
 ボランチに関して言うと、ここぞという場面で相手ゴール前まで果敢に飛び出していくのが世界のトレンドになっています。トップレベルのボランチにとって、攻守のバランスを取ってパスを散らしながらゴール前へ、という動きは当然のプレーとなっています。

 この縦への意識が日本人ボランチには不足しているように思えます。日本では「ボランチは中盤でゲームを作る選手」という認識が強いからかもしれません。遠藤保仁と長谷部誠(写真)という日本代表のファーストチョイスもゲームメーカーの印象が強く、横への展開やバランス感覚は問題ないのですが、まだまだ成長の余地がある。遠藤も長谷部も、細貝萌も、所属クラブの試合から、スペースがあれば力強くドリブルで持ち上がるような、縦へのダイナミックなプレーを増やしていく必要があります。

 縦への意識不足はボランチだけの問題ではありません。前線に出しどころがない場合、横パスかバックパスを選択する試合展開がありますよね。しかし、横か後ろにつないでいる限り、チャンスはなかなか生まれません。ゴールを決めるには、アタッキングサード、簡単に言えば相手ゴールの近くにボールを入れる必要があります。パスコースがなくてもドリブルで果敢に仕掛けたり、横にボールを動かしながら隙を見て縦パスで攻撃のスイッチを入れてゴールに近付く場面をもっと増やしていくことがとても重要です。10月のフランス戦では今野泰幸のドリブルをきっかけにカウンターから最後は香川がゴールを決めましたが、あの場面のように攻撃のスイッチが入った際にチーム全体がイメージを共有できると、得点の可能性は高まっていきます。

2013

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