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[前園真聖がW杯までの課題を語る]「成功と失敗を繰り返す一年」の中で、何が通用し、何を改善すべきなのかを見極めよ

2012.12.29

[提供:サッカーキング・フリー Vol. 002
2014年ワールドカップまであと一年あまり。世界を驚かすためにも2013年を無為に過ごすわけにはいかない。元日本代表の前園真聖氏が明かす10の提言に耳を傾ければ、さらなる飛躍への道が見えてくる。
前園真聖
構成=宮崎涼子、小俣裕一、増田祐己、植松 奨 写真=兼子愼一郎、足立雅史、嶋田健一

[前園真聖がW杯までの課題を語る]2013年に日本代表がやるべき10のこと--その1
「成功と失敗を繰り返す一年」の中で、何が通用し、何を改善すべきなのかを見極めよ

日本代表
 2013年は「成功と失敗を繰り返す一年」とする必要があります。その中で「やれることと、やれないこと」を把握し、ポゼッションサッカーにさらなる磨きをかけていく。ワールドカップ前の一年間はまだ、結果を求めて、相手に合わせて自分たちのサッカーを捨てる必要はないと思います。

 2012年の10月にフランス代表とブラジル代表と親善試合を行いましたが、あの欧州遠征のように、国外でトップレベルとマッチメークすることがとても重要だと思います。大声援を受けられ、地の利にも恵まれているホームではなく、アウェーの厳しい環境で強豪に真剣勝負を挑む中で「やれることと、やれないこと」を見極める。自分たちの何が通用し、何を改善すべきなのかを把握すれば、自ずと2014年に展開すべきサッカーの質は高まっていくでしょう。

 0-4とスコアは開きましたが、「やれることと、やれないこと」を判断できたので、ブラジル戦は評価して良いと思います。2010年のW杯のように受け身の戦い方ではなく、ポゼッションを重視して主導権を握ろうというサッカーを展開していました。決定的なシーンもありましたし、ブラジル戦によって、今のメンバーなら強豪相手にもボールを回せると分かったのは収穫と言って良いでしょう。2013年は引き続きポゼッションサッカーを突き詰めていけば良いと思います。

 一方で、今回のヨーロッパ遠征では進化させるべき要素が明確になりました。フランス戦とブラジル戦から見えた課題としては、特に一対一の対応が挙げられます。W杯のような大会でベスト8、ベスト4に進むには、パスコースの選択肢が横か後ろにしかなくても、一対一で縦に仕掛けて打開していくプレーが不可欠になってきます。

2013

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