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【高校選手権・注目校インタビュー】田村翔太×浅野拓磨(三重県立四日市中央工業)「最後は笑って終わりたい」

2012.12.29

[サムライサッカーキング1月号掲載]

昨年度準優勝校の四日市中央工業が誇る2大エースも注目選手。田村選手(写真右)は湘南ベルマーレへ、浅野選手(写真左)はサンフレッチェ広島に加入が決定しています。互いに切磋琢磨してきた抜群の攻撃力で全国制覇を目指す彼らが、1試合1得点を掲げ、選手権に挑みます。

2012-11-22-163008_AMInterview and text by Hiromi ISHII Photo by Ayano MIURA

――2人は仲間でもあり、ライバルだと思います。

浅野(以下A) 田村が点を取った時は、チームとしてはうれしいことなんですが、FWとしてはやっぱり悔しい思いもありますね。

田村(以下T) Bチームだった1年生の頃、当時、浅野はもうAチームにいて、しかも試合に出てゴールも決めていたんです。同じFWだけに、すごく刺激を受けましたし、悔しい思いは強かった。自分も早くその舞台に立って、試合で点を取りたいという気持ちが強かったですね。

――前回の高校選手権では準優勝。その経験を経て成長したところは?

T あの大会の後、高校選抜やU-17代表なども経験したことで、気持ちの面で、いい意味で少し余裕ができたと思います。

――前回準優勝者の重圧は?

T 準優勝という結果もそうですが、その時の主力選手の大半が残っているということでマークはキツくなりましたね。でも、僕自身はそんなにプレッシャーに感じることはなかった。“自分のやるべきことをやるだけだ”と思っていました。

A 県予選でも、自分たちに対して相手のプレーが変わったと感じることはありましたが、より自分たちが力を付けなければと思うようになりました。「昨年が良い成績だったから、今年も自分たちが強い」という気持ちはありませんが、僕たちには僕たちの自信があります。

――樋口士郎監督の言葉で印象に残っていることはありますか?

T 今回の選手権県予選の予選リーグで津工業に敗れたんですが、県内で負けるというのは何年ぶりかのことだったんです。試合後に行ったミーティングでは、「今日の試合は僕が悪い。伸び伸びプレーする状況を作ってあげられなかった。君たちには選手権に行ってほしい」という言葉を掛けられ、僕らに対する熱い気持ちを感じました。これまで以上に“監督を国立に連れて行きたい”と強く思ったよね。

A そう。それを機に、より責任感が増したし、選手権出場への気持ちがより強いものになった。

――その選手権は2人にとっても高校最後の大会。どんなプレーを見せたいですか?

T 自分の長所である裏に抜けるプレー、泥臭くゴールを目指して頑張る姿をぜひ見てもらいたいし、最後は笑って終わりたいですね。

A 自分の特長であるスピードを生かした飛び出しや、積極的にドリブルで仕掛けていく姿勢を見てほしい。また、FWとして1試合1得点という最低限の仕事はしっかりと果たしたいと思います。

――高校サッカー選手権とは?

A 昨年の大会を経験したからこそ言えるのですが、本当にあの選手権でサッカー人生は大きく変わったと思いますし、あの選手権があったからこそ、今の僕たちがあると思います。

T そういう意味でも、本当に“感謝”ですね。

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