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中山雅史、引退会見「嫁に『来季もやろうかな』と言ったら『まだやるの?』と言われた(笑)」

2012.12.07

[写真]=刀根裕司
中山雅史引退会見
 12月4日、札幌市内で中山雅史が記者会見を開き、今季限りでの現役引退を発表した。今後の去就については未定としながら、指導者資格の取得を視野に入れているとコメント。時にしんみりする場面もあったものの、ユニークなキャラが売りの“ゴン”らしく笑いが絶えない会見となった。

――引退を決意した時期はいつ頃ですか。
「一昨年末に両ひざを手術して、それから痛みが引かずリハビリが続いた。新たなドクターとのリハビリで劇的に回復したが、イメージ通りに体が動かず、これ以上は厳しいと感じて判断した。ただ、未練たらたらではある(笑)」

――ケガをしている時も常に前向きだったということでしょうか。
「いい状態にしたい、楽しくサッカーがしたいという気持ちが僕を動かした。『絶対にピッチに戻るんだ』、という思いがあった。サッカーを愛するがゆえのケガもあったが、サッカーを愛したことに後悔はしていない」

――今後に去就は。
「まだ、決まっていない。指導者のライセンスを取りたいという気持ちがあるが、その前に体の状態を整えることが必要。リハビリを続けていく」

――現役生活の中で最も印象に残っている場面は?
「1992年ダイナスティカップ(中国)の韓国戦。そこで得点したことが自信になった」

――日本サッカーの変化について感じることはありますか。
「環境が非常に整備されてきた。チーム数がこれほど増えるとは予想もできなかった。海外移籍が増えたのも、日本サッカーが成長したからこそ。もっとサッカーが日本の文化になってほしいし、愛される存在になってほしい。そこに自分も関わっていきたい」

――1歳年上のカズ(三浦知良/横浜FC)選手は現役を続ける意向です。
「あの人の影響力は本当に大きい。今後もそれを感じていくと思う。フットサルに挑戦する姿などを見て、大きな刺激を受けた。現役引退を伝えた時には、『心変わりしたら、また電話しろ』と言われた(笑)」

――ご夫人にはどのように伝えたのでしょうか。
「まず、『来季もやろうかな』と言ったら『まだやるの?』と言われた(笑)。その後は『好きなようにしていいよ』と言ってくれた。これまで好き勝手にやってきたけど、いつもサポートしてくれて非常に感謝している」

――若い世代のFW期待することは?
「向上心を全面に出して日本サッカーを盛り上げてほしい。ただ、若手が活躍しているのを見ると、まだ嫉妬する自分がいるけど(笑)」

――自身が日本サッカーに残したものはなんだと思いますか。
「自分では分からない。自分自身ができることをやってきたつもり。そこから何かを感じ取ってくれた人がいたのならば、とてもありがたいこと」

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