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セリエA連覇を狙うビダル「すべての試合で主導権を握ってプレーしたい」

2012.11.19

[ワールドサッカーキング1206 掲載]

 

インタビュー・文=グイド・ヴァチャーゴ

翻訳・構成=高山 港

 

 

ユーヴェが大会に参加する時の目標は「優勝」しかない

 

ビダル(以下V)──おかげさまで(笑)。ここまではすごくいい感じで戦えていると思う。

 

ただ、チャンピオンズリーグ( 以下CL)との掛け持ちは正直キツいんじゃない? このところのユヴェントスは昨シーズンまでの「激しさ」が薄れているような気がするけど。

 

V──自身はノープロブレムだ。欧州カップ戦との両立はレヴァークーゼン時代に経験しているからね。俺たちはすべてのゲームで主導権を握ってプレーすることを心掛けている。ただ、全試合で100パーセントの力を出し切れているとは言えない。そんなことは不可能だしね。調子の良し悪しは、どんなチームにもある。でも、CLとの両立でプレーのクオリティー自体が下がるなんてあり得ないよ。

 

第11節のインテルとのイタリア・ダービーでは、ついに無敗記録が49で止まった。敗戦の要因は疲労の影響ではない?

 

V──そもそも記録なんてものはいつかは途絶えるものだからね。あの試合も俺たちは最後まで走り抜いたし、決してインテルに劣っていたわけじゃない。ただ、ほんのわずかなツキが相手に傾いただけさ。

 

 ただ、ユヴェントスはCLでも思うように勝ち点を伸ばせていない。この点についてはどう思う?

 

V──それだけCLがハイレベルな大会だからさ。楽に勝たせてくれるチームなんて存在しないよ。まず初戦でチェルシーと引き分けることができたのはすごくポジティブな結果だった。ただ、その後にユヴェントス・スタジアムでシャフタールと引き分けたのはさすがにショックだったよ。彼らが強かったのは間違いなんだけどね。第3節のノアシェラン戦もあれだけ多くのチャンスがあったのに1点しか奪えなかったのは痛かった。あの試合はさすがにシュートミスが多すぎた。ホームでのリターンマッチで何とか借りを返したから、残るチェルシー戦とシャフタール戦はグループリーグ突破を懸けた《戦争》になると思う。

 

CLではどこまで勝ち進めると思っている?

 

V──俺たちはユヴェントスだ。ユーヴェが大会に参加する時の目標は「優勝」しかない。現時点で欧州制覇を語るのはずうずうしいかもしれないけど、ユーヴェのユニフォームを身につける以上、「決勝トーナメントに進出できれば最高!」なんていう軽々しい発言は絶対にできないのさ。

 

では、セリエA連覇の可能性は?

 

V──もちろん自信はあるよ。ただ、今は1試合1試合に集中して勝利を積み重ねていくだけさ。常に次の試合に向けて最高の準備を整えることが、最終的にタイトル獲得につながると信じている。

 

 

 

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