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家族・友人・同僚が語るエデン・アザールのすべて

2012.10.24

ワールドサッカーキング 1101号 掲載]
チェルシー移籍を機にエデン・アザールの知名度は急上昇したが、彼の生い立ちや秘めた才能、性格はまだあまり知られていない。イングランドサッカー界を席巻するアザールとはどんな男なのか。彼をよく知る家族や友人、同僚たちが“天才”の真実を語る。
アザール
インタビュー・文=ベン・リトルトン

ティエリ・アザール(アザールの父)

「息子がサッカーを始めたのは4歳か5歳の頃だった。無理やりプレーさせようとしたわけではなく、本人が自然と始めたんだ。チームが家のすぐ隣のグランドでプレーしていたから、エデンはすぐにサッカーのとりこになり、ずっとボールと一緒だった。家の中や庭にあるものはすべて彼が壊してしまったよ(笑)。そのうち、テレビで見た選手のプレーをマネするようになった。ジネディーヌ・ジダンのボールさばきやルーレットがお気に入りで、自分でできるようになるまでずっと練習していたよ。当時のエデンのプレーを見ていて、まさか今のような選手になるとは思っていなかった。まあ、息子としてしか見ていないというのは今も同じだけどね」

カリーヌ・アザール(アザールの母)

「息子は幼い頃からサッカーが上手な子でした。でも、当時は地元の小さなチームでしかプレーしていなかったので、私たちがあの子の能力に気づいたのはずっと後になってからでした。初めて息子の才能を確信したのは、ベルギーで最も優れたチームの一つであるアンデルレヒトのトレセンを受けた時です。息子はトレセンの中でもずば抜けて優秀な選手でしたから。ただ、まだ幼かったのでその後も地元のチームでプレーさせました。あのままアンデルレヒトに入団していたらどうなっていたでしょう」

エンツォ・シーフォ(元ベルギー代表 MF)

「ベルギーでは『エデンが扱いにくい』なんて声も聞かれるが、彼は扱いにくくも、悪くもない。むしろ、良い人間だと言える。周囲の大人たちがしなければならないことはただ一つ、彼を理解し、支えとなってやることだ。私も98年に代表チームでレーケンスと衝突したが、彼は才能ある選手を生かそうとしないのだ。エデンの才能は本当に希少なものだ。数年後にはバロン・ドールを受賞しているだろう」

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