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香川真司「歴史に名前を刻みたい」、マンチェスター・ユナイテッド契約後の帰国会見まとめ

2012.06.24

 日本代表MFの香川真司が23日、マンチェスター・ユナイテッドとの正式契約を終えて帰国。成田空港に到着した香川は会見に臨み、「自分にとって濃い一日になったし、忘れられない一日になった」と、“特別な一日”を振り返った。

 強行日程で過ごした“特別な一日”。帰国後の香川の言葉をまとめてみた。

香川――練習場に行って、スタジアムでサインをした。時間は限られていたけど、自分にとっては濃い一日になったし、忘れられない一日になった。

スタジアムに行くこと、サインをすることは向こうで決まったのか?
香川――サインするのは知っていたけど、スタジアムでサインをするということは知らなかった。スタジアムや練習場に行けたし、素晴らしいところに来たなと改めて感じている。設備、組織がすごいなと感じた。練習場ひとつをとってもしっかり整備されているし、初めて体験する環境。スタジアムを見て興奮したし、ここが自分のホームになるんだと思うと素直に感動した。今シーズンからはここでやらなければという気持ちになったし、ついに来たんだなと思った。

クラブ関係者とはどんな話を?
香川――みんな僕を歓迎してくれて、「契約してくれてありがとう」と言われた。バカンス中の(アレックス)ファーガソン監督からも電話をもらい、「会えるのを楽しみにしている。一緒に成功しよう」と言ってもらった。ここからだと思っているし、スタート地点に立ててうれしい。

サインを終えて率直な感想は?
香川――自分としては正式契約を待つだけだった。プレミアリーグに行くことは決まっていたし、心の準備とかイメージはある程度描いている。やっぱり世界のトップリーグだと思うし、トップレベルのチームが集まっている中で、毎日タフな戦いが繰り広げられているリーグだなとすごく感じている。ヨーロッパの中でも一番タフで、一番厳しいリーグなのかなと思う。

自分をチームに当てはめたとき、どのような活躍のイメージをしているか?
香川――チームの中で自分の良さを発揮できれば、必ず成功できるという自信はある。ただ、今回はチーム内の戦いがすごく激しいと思う。そういうのに打ち勝てるように準備していきたい。マンチェスター・ユナイテッドに加入したということだけで得られる地位や名誉なんてないし、そこで結果を残さない限り、何も得られないと思う。それぐらい、今回の挑戦は自分にとって大きいものになると思う。試合に出られなければ批判されるし、結果を残せば、さらにステップアップできると思っているので、そういうところでチャンスを得られたっていうのは率直にうれしく思う。しっかり、自分のプレーでチャレンジしていきたいと思います。

マンチェスター・ユナイテッドを選択する決め手になったことは?
香川――ヨーロッパに出てドルトムントでプレーしているうちに、プレミアリーグの魅力というのはすごく感じていた。素晴らしい選手が多いし、リーグも特に上位はすごく厳しい戦いが繰り広げられているのを見ると、やっぱり素晴らしいリーグだなと思っていた。今回話をもらって、話し合いを進めていくうちに、監督とも実際に話をすることができたし、自分もそこでやりたいという気持ちも出たので、慎重に考えながら、あとは自分の心に聞いてみた。その結果、チャレンジできるチャンスがあるなら、そこでやりたいという気持ちが強かった。もちろんドルトムントでやる方法もあったけど、チャレンジしたいという自分の気持ちを尊重して決断した。本当にリスクのある挑戦ではあると思っているけど、そこで勝ち取るんだという気持ちを持ち、精神的なところで負けないようにしていければ必ずできると思っている。ユナイテッドにはパク・チソン選手もいるし、アジアで成功した選手がいるというのはすごくポジティブな点になる。その中で何年もやっているというのは、本当に素晴らしいことだと思うし、アジアのトップレベルの選手が同じ時間にいるというのは、僕にとっては素晴らしい経験になると思うので、頑張っていきたいと思う。

決断のきっかけとして、アレックス・ファーガソン監督と会談したことは大きかった?
香川――どのチームからオファーをもらっても、まずは監督と話したいという気持ちがあったので、大きかった。ファーガソン監督が厳しい日程にも関わらず「話をしたい」と言ってくれた。いろいろな言葉をもらって、チャレンジしたいという気持ちはさらに強くなったし、それからも何回もコンタクトがあって「早く来てほしい」と常に言われた。そういう監督の下でプレーできるのは選手にとって幸せなことだと思う。

サインの際に背番号の話は?
香川――すべては監督が(バカンスから)帰ってきてから決まること。まだ(選手の)入れ替わりもあると聞いているし、自分は入ったばかりの選手なので、そこまで大きな番号は要求しない。(背番号は)決まってからのお楽しみということで。何番が空いているかは分からないので、希望だけ伝えた。思い入れのある番号を希望した。日本の皆さんは7番を取り上げていますが、僕自身そういう思いはないというか、やっぱり僕はまだスタートラインに立ったばかりだし、何の結果も残していない。ましてや1位になったとも思っていないし、本当にここからが勝負だと思う。

サインしたときの心境は?
香川――契約書が多くて、さすがビッグクラブだなと感じた。サインを交わして、改めて楽しみな挑戦が始まるなとか、厳しい戦いが待っているといったことを想像したし、あのスタジアムでゴールできたらすごく幸せだとも思った。あとは結果を残すだけなので、頑張りたい。

活躍する自信は?
香川――正式契約をして、もうネガティブなことは考えられないし、ポジティブな気持ちを持っている。オールド・トラッフォードのピッチで活躍して、自分の名前を刻みたいし、歴史あるビッグクラブでいろいろなものを勝ち取りたい。厳しい戦いが待っていると思うけど、挑戦できる権利を得ることができた。とても楽しみ。僕はドルトムントという素晴らしいチームに出会えた。感謝の気持でいっぱいだし、素晴らしい2年間だった。今後は歴史ある選手があのピッチで活躍していたことを想像しながら、自分も歴史に名前を刻みたいと思うし、結果を残すために頑張りたい。

今後のスケジュールは?
香川――監督が帰ってきてから決まると思うので、7月上旬にはチームに合流したい。キャンプは比較的長いし、日程は移動が多くハードなので、それまではしっかり準備をしたい。まずはサインできて良かったなと。あとはやるだけです。

チャンピオンズリーグへの意気込みは?
香川――まずはリーグ開幕戦に向けて準備したい。キャンプが大事になる。自分の良さを出して、コミュニケーションを取りながらチームの輪の中に入っていきたいし、結果を出せるようにしたい。

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【浅野祐介@asasukeno】1976年生まれ。『STREET JACK』、『Men's JOKER』でファッション誌の編集を5年。その後、『WORLD SOCCER KING』の副編集長を経て、『SOCCER KING @SoccerKingJP』の編集長に就任。

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