2015.08.14

香川、熾烈なポジション争い制し開幕戦先発なるか…武藤のブンデスデビューはいかに

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香川は開幕戦スタメンを勝ち取れるか [写真]=Bongarts/Getty Images

文=山口裕平

 8月14日、いよいよブンデスリーガ2015-16シーズンの幕が上がる。王者バイエルンは4連覇を達成することができるのか? 昨シーズンは不本意な結果に終わったドルトムントの復活はあるのか? はたまた新勢力が優勝争いを熱くさせるのか? そして日本人選手達の活躍は? 新たなシーズンに向けた期待は高まる一方だ。

 開幕節の注目カードは何といってもドルトムント対ボルシアMGだろう。ドイツを代表する強豪クラブ同士がいきなり激突するこのカードは現地ドイツでも大きな注目の的だ。両チームともにルール地方に本拠地を構え、プロイセンのラテン語名「ボルシア」の名を冠することからこの試合は「ボルシア・ダービー」とも呼ばれており、両者のリーグ戦における対戦成績はともに29勝29敗28分と全くの互角だ。昨シーズンの対戦成績も1勝1敗。ドルトムントのホーム、ジグナル・イドゥナ・パルクの対戦は、相手のオウンゴールを守り切ったドルトムントが連敗を7で止めた試合だった。

 7年間に渡って指揮を執ったユルゲン・クロップ前監督がクラブを去り、ドルトムントはトーマス・トゥヘル新監督とともに復活を狙う。就任1カ月ほどで長期政権の後のチームをどれだけまとめられるかに注目が集まったが、トゥヘル監督は開幕に照準を合わせて急ピッチでチーム作りをすることはなかった。しかし、仕上がりの方は順調のようで、格下相手とは言えリーグ開幕前に行われた公式戦3試合では全て勝利を収めている。ヨーロッパリーグ予備予選3回戦第2戦は5-0と大差の勝利になったが、それ以外の2試合は1-0、2-0とここまでは堅実な戦いを見せている印象だ。昨シーズンの開幕戦ではブンデス最速となる試合開始9秒での先制を許してしまったが、その心配はなさそうだ。

 昨シーズン後半戦はトップ下で定位置を確保していたMF香川真司だが、今シーズンは激しいポジション争いに巻き込まれている。ここまで3試合は1試合に先発し、1試合に途中出場。トゥヘル監督はここまで[4-2-3-1]と[4-1-4-1]を併用し、FWマルコ・ロイスやMFピエール・エメリク・オーバメヤンといった主力以外のメンバーは毎試合入れ替えてテストしている状況だ。オーバメヤンやMFヨナス・ホフマンらが結果を出しアピールを続けるが、香川の動きも彼らに比べて遜色はない。現地紙でもスタメン予想が割れるほどポジション争いは激しいだけに、開幕戦で出場機会を得られれば結果を残して勢いに乗りたいところだ。

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武藤のブンデスデビューに期待がかかる [写真]=Bongarts/Getty Images

 この試合に先駆けて行われるマインツ対インゴルシュタット戦では、FW武藤嘉紀のブンデスデビューが濃厚だ。プレシーズンでは主に左のウイングとCFでテストされており、先週末に行われたDFBポカール1回戦では70分から投入され、ドイツで初の公式戦出場となった。武藤への期待は非常に大きいが、まだマルティン・シュミット監督の求めるチーム戦術を身に付けている段階とあって開幕戦はベンチスタートの予想が濃厚。自身もまだドイツのサッカーに適応している最中のためか、なかなか自身の持ち味を発揮しきれていない印象を受ける。しかし、途中出場の可能性は高く、開幕戦でのブンデス初ゴールにも期待したい。

 ブンデス1部で初の試合となるのは対戦相手のインゴルシュタットも同じだ。昨シーズン2部を制してクラブ史上初の1部に挑むインゴルシュタットは、失うものが無い分厄介な相手だと言える。マインツとしては勢いに乗らせないよう慎重な戦いが必要だろう。

 マインツは今シーズンがシュミット監督にとって2シーズン目となる。毎年恒例となっている他クラブからの引き抜きでFW岡崎慎司やMFヨハネス・ガイスら主力が抜け、チームはまた新たなスタートを切ることになる。昇格組から勝ち点3を挙げて幸先のよくシーズンに入っていきたい。

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ケルン2年目を迎え結果を残したい大迫 [写真]=Bongarts/Getty Images

 翌日にはFW大迫勇也、MF長澤和輝の所属するケルンがシュトゥットガルトに乗り込む。ここ数年はギリギリで降格を回避しているシュトゥットガルトだが、今シーズンはアレクサンダー・ツォルニンガー新監督が就任。インテンシティ型のサッカーでチーム改革を目指す。一方、就任3年目を迎えたペーター・シュテーガー監督にとっては1部定着に向けた戦いが始まる。ドルトムントからMFミロシュ・ヨイッチやハノーファーからドイツU-21代表MFレオナルド・ビッテンコートらを獲得し、戦力の上積みに成功した。

 CFではホッフェンハイムから獲得したFWアントニー・モデストが起用されており、開幕戦でも出場が濃厚だ。今シーズンからシュテーガー監督は[4-1-4-1]を導入しており、大迫はインサイドハーフとしてプレーしている。ゴールからはやや離れたポジションになるが、昨シーズンはこのスタジアムで1部初ゴールを挙げているだけに、大迫の身体には良い記憶が残っているはずだ。

 一方の長澤はベンチからのスタートが予想されている。昨シーズンはひざのけがで大きく出遅れてしまったが、今シーズンは開幕から出場を狙える位置にある。出場は展開しだいになりそうだが、点に絡んでアピールしたいところだ。

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