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【インタビュー】アーロン・ラムジー「試練を越えて、見えたもの」

2012.01.05

ワールドサッカーキング 2012.01.19(No.204)掲載]
ラムジー

インタビュー=ヒュー・デイヴィス 翻訳=フットメディア 写真=フォトスポーツ

 複数の主力を失った今シーズンのアーセナルにおいて、アーロン・ラムジーの存在感が改めてクローズアップされている。2010年に負った大ケガとの戦い、 ウェールズ代表のキャプテン就任など、様々な出来事が若者を急速に進化させたのだ。今やチームを牽けんいん引する存在になったラムジーが、自身の成長の軌 跡を振り返る。

君は2010年2月のストーク戦で選手生命を脅かす重傷を負った。そのケガから復帰し、プレミアリーグで毎試合出場できている現状をどう思う?

ラムジー 足を折ってからここまでの約2年で経験してきたことを考えると、スタメンに復帰できたのは本当にうれしいね。ケガをすると本当に色々なことが頭をよぎるんだ。でも、ドクターが必ず復帰できると約束してくれたから、きついリハビリも耐えることができた。今の自分のプレーには満足しているし、練習にも必死に取り組んでいるよ。

ラムジー
CLのマルセイユ戦では後半のロスタイムに貴重な決勝点をマークしたラムジー。この勝利でチームはグループリーグ首位に躍り出た

ケガをしたのは、ちょうどアーセナルのトップチームでスタメンの座をつかみかけていた頃だったよね。

ラムジー そうだね。それまではすべて順調だった。それがいきなり1日中イスに座って、試合をスタンドやテレビで観戦する生活に変わったんだ。本当につらかったよ。僕はピッチの上にいるべきなのにっていつも思っていた。

そんなつらい時期に君を支えてくれたのは誰だったのかな?

ラムジー 最初の数カ月は家族や友人が気を紛らわせてくれた。それから、色々な人のアドバイスを参考にした。僕と同じようにケガをしたことのある選手からのアドバイスは心強かったよ。(ジブリル)シセ、(スティーヴン)ウォーノック、それにF1ドライバーのマーク・ウェバーからも連絡をもらったんだ。みんなが「リハビリでは手を抜くな」とアドバイスしてくれた。デイヴィッド・ベッカムに至ってはサイン入りのシャツを送ってくれたしね。彼らには本当に感謝しているんだ。リザーブチームのピッチに戻ってきた時は、1分1秒を満喫したよ。ケガでピッチを離れて初めて、サッカーができる喜びの大きさに気づいたんだ。

ラムジー
9月6日に行われたイングランド代表との一戦では、ウェールズ代表のキャプテン、司令塔として十分な働きを見せた

今シーズンの君はチームの主軸として活躍しているけど、アーセナルは絶好調とは言えない状態だね。

ラムジー ここまで、そんなに出来が悪かったとは思っていないよ。特に攻撃面はうまくいっていると思う。ただ守備面では多少苦しんだし、不必要なレッドカードもあった。チームの若さが出てしまったんだ。例えばブラックバーン戦で僕らは23本ものシュートを放ち、相手は8本だけだった。それでも数分間集中を欠いたことで安易な失点をしてしまった。そういう点はチームとして改善しないといけないと思っているよ。

昨シーズンまで主力だった選手が何人か移籍したよね。自分がチームを引っ張らなくてはならないというプレッシャーを感じているんじゃないかな?

ラムジー もちろんだよ。彼らはチームにとって重要な選手だったからね。でも、僕らにはタイトルを取れる戦力がそろっている。チャンピオンズリーグの出場権だって確保してみせるよ。

<続きはワールドサッカーキング 2012.01.19(No.204)でお楽しみください>

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