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【独占インタビュー】皆藤愛子さん(FOOT×BRAIN)「幅広く楽しんでいただける番組にしたい」

2015.07.18

 2011年から放送を開始し、2015年2月には放送200回を迎えたテレビ東京系列で放送中の『FOOT×BRAIN』。「日本サッカーが世界で勝つため」のヒントを提言する番組として、これまで様々なゲストが登場してきた。

 2015年からは番組放送開始時からMCを務めていた杉崎美香さんから皆藤愛子さんにバトンタッチ。レギュラーになり約半年が経過した皆藤さんに話をうかがった。

●インタビュー/岩本義弘、写真/野口岳彦

最初からすごく温かく迎え入れてくださいました

――『FOOT×BRAIN』のレギュラーになり、半年が経ちました。振り返ってどんな時間でしたか?
皆藤愛子(以下、皆藤) はじめは、ただただ緊張していて。疑問点もわからず、口を挟んじゃいけないような気がしていました。

――番組では専門家がお話しすることも多いですね。
皆藤 皆さん、すごい方ばかりで。でも最初からすごく温かくて、『仲間だから』と言っていただいて、迎え入れてくださいました。私自身もだんだん緊張がほぐれ、聞きたいことを聞けるようになり、今は収録が楽しいです。

――パートナーの勝村政信さんの第一印象はいかがでしたか?
皆藤 すごく気遣いをされる方で、たぶん私が緊張しているのを察して、冗談をたくさん言ってくださいました。ただ、その冗談がハイレベルで始めはどう反応していいか、わからなかったんです。でも、だんだんついて行けるようになりました(笑)。

――勝村さんの冗談は、確かにレベル高いです。ツッコミも厳しかったりしますね。
皆藤 最初はほんとに怒っているのかと(笑)。はじめは『帰れ』って言われたりして、『ひぇ~』って思ったんですけど、最近はそれが“愛”だとわかり、楽しくやらせていただいています。

――番組をご覧のサッカーファンの方も、二人の掛け合いは見どころの一つだと思います。
皆藤 そう見えてたらうれしいです。いじってくださって。ありがたいです。

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『FOOT×BRAIN』はすごく素敵なチーム

――『FOOT×BRAIN』のスタッフの方を含め、チーム全体の印象はいかがでしたか?
皆藤 いい意味ですごく体育会ですね。上下関係とかじゃなくて、みんなサッカーが本当に大好きで。サッカーがわからない私に、いいところをたくさん教えてくださる感じで、すごく素敵なチームです。

――特に印象に残っている回はありますか?
皆藤 最近だとやっぱり女性目線のサッカー論の回(7月4日放送「女心を捕まえろ!女性目線のサッカー論」)ですね。今、女性のサッカーファンが増えているということで、すごくタイムリーなお話でしたし、私もサッカー初心者として好きになったので、ぴったりでした。

――3年間番組の司会をされた杉崎美香さんからバトンを渡されました。スポーツに関わる番組は初めてでしたか?
皆藤 初めてでした。

――番組はサッカーをベースに専門的な内容となっています。専門家の方が毎回来られますが、そこの難しさを感じますか?
皆藤 サッカーと一口に言っても、Jリーグもあったり、地域だったり、海外サッカーもあり、幅広くて、しかも全てにおいて歴史まで深く掘り下げたりするので、“新たな世界”っていう感じですね。

――サッカー関係者が見ても、すごく勉強になる番組です。番組を進行しながら、ご自身も勉強されているという感覚ですか?
皆藤 そうですね。台本で勉強して、わからないところはさらに調べたりしています。

――先輩の杉崎さんからアドバイスはありましたか?
皆藤 サッカーをどう勉強していいかわからず、『どうしたらいいですか?』って聞いたら、『代表の試合などを見て、少し音量を大きめにして、解説の人の声をよく聞きながら、何回か見たりするといいよ』とアドバイスをいただきました。

――杉崎さん自身も最初はサッカーのことが全くわからない状態から始めたんですよね。
皆藤 そうみたいですね。『最初は』っておっしゃっていました。

――この半年で、サッカーに少し詳しくなりましたか?
皆藤 話が分かるようになってきた気がします。それが番組に反映されているかわからないですけど、私の中で、最初は分からなかった皆さんのお話がわかってきた感じです。夢も見るようになったので。最近は単語で、『今の単語なんだろう? あとで調べよう』と思えるようになりました。前は外国語みたいだったので(笑)。

――サッカーという競技への印象はどう変わりましたか? 最初に思っていたものは、もう少しぼんやりしたものだったと思います。
皆藤 サッカーって面白いなって素直に思いました。これだけいろいろな人に愛される理由がわかりました。

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日本の女性が活躍する姿を見るのは嬉しい

――話は変わりますが、なでしこジャパンがFIFA女子ワールドカップで結果を残しました。
皆藤 番組内で澤穂希選手と、川澄奈穂美選手にインタビューをさせていただいたこともあり、注目していました。

――実際にご自分がインタビューされた選手たちが世界のトップで活躍している姿をどうご覧になっていましたか?
皆藤 お会いしたら、私と身長が同じくらいで、ごく普通の可愛らしい方で。もっと強靭な人を想像していたんです。『もう何があっても動じません』みたいな(笑)。でも、私たちと変わらないと思ったら、すごく近い存在なんだという気持ちが湧いてきました。うれしいですね、日本の女性があんなに活躍する姿を見るのは。

――大会を終えた澤選手や川澄選手に聞いてみたいことはありますか?
皆藤 大会前だと、もちろん期待を込めてなんですが、『優勝してきてください』って簡単に言いがちじゃないですか。でも、世界で戦うことはとても厳しいことで。周囲は言いたくなりますけど、お二人とも口をそろえて、真剣な表情で『それはすごく難しいことなのですけど、頑張ってきます』とおっしゃっていたことが印象的です。『優勝目指して頑張ります』と言うこともできるかと思いますけど、そこはすごく慎重になっていたので。

――注目しているチームや選手はいますか?
皆藤 初めてサッカーを生で見たのが、今季の開幕戦だったガンバ大阪とFC東京の試合で、宇佐美選手が活躍してすごかったです。

――対戦相手の武藤嘉紀選手も活躍した試合ですね。
皆藤 すごかったです。絶対に追いつけないと思ったんですけど、追いついたんですよね。雨の中の試合で、それがとても印象的で。

――その武藤選手は、ドイツへの移籍が決まりました。
皆藤 そうですね。だから生で見ることができて良かったです(笑)。

――今後、スポーツニュースで活躍する姿を見たりしても、身近になりますね。
皆藤 そうですね。やはり生で試合を見ると変わりますね。

――皆藤さんが番組に出演するようになり、現役選手で最初にスタジオゲストで来たのは森重真人選手と西川周作選手でした。印象はいかがでしたか?
皆藤 お二人のタイプが違っていて、森重選手はクールで知的な感じがしました。西川選手は明るく親しみやすい笑顔がとても印象的でした。

――選手のそういう一面を見ると、試合をしている時と印象が違いますね。
皆藤 そうですね。選手がプレーしているチームにもまた興味が湧いてきます。

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これからもっと勉強して、切り込めるようになりたい

――『女心を捕まえろ!女性目線のサッカー論』では、女性がスタジアムを訪れたくなる環境づくりについてお話しされていました。女性がもっとスタジアムに足を運ぶための、皆藤さんの考えるアイデアはありますか?
皆藤 屋根ですね。私がスタジアムに行ったときは大雨だったので、それもあって。夏になると日焼け対策にもなりますね。

――G大阪とFC東京の試合は、確かに雨がすごかったです。
皆藤 応援で使っているすごく大きい旗がびしょびしょになって。『どうやって持って帰るんだろう』と思いました。太鼓とかも雨で壊れそうですよね。

――『FOOT×BRAIN』は放送200回を先日迎えました。皆藤さんご自身としては、今後どういう番組にしていきたいとお考えですか?
皆藤 自分自身が知識をつけることは前提として、すでにたくさんの知識をお持ちの方にも、これから興味を持つような方にも幅広く楽しんでいただける番組にしたいです。

――サッカーに詳しくなかった皆藤さんのような方にも、見て詳しくなってもらい、好きになってもらえるようにということですね。
皆藤 そうですね、はい!

――最後にメッセージをお願いします。
皆藤 いつもありがとうございます。これからもっと勉強して、番組に貢献、切り込めるようになりたいと思いますので、よろしくお願いします。サッカー場で会ったら、ぜひ知識を教えてください!

【番組情報】
FOOT×BRAIN
毎週土曜 23時30分からテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、TVQ、テレビ北海道にて放送中

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