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フェライーニが初来日…フットボール参入のニューバランスが最新鋭のスパイクをお披露目

2015.06.26

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[写真]=野口岳彦

 6月25日、東京の表参道でニューバランスの新スパイクが華々しくお披露目された。今年2月にフットボール市場への参入を表明してから約4カ月。100年以上の歴史を持つシューズメーカーが、「VISARO(ビザロ)」と「FURON(フューロン)」の2足を携え、世界最大規模を誇るスポーツへの進出を果たした。

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 都内の一等地に位置するビルで、地下の会見場に続く階段をおりると、目に飛び込んできたのは両スパイクのカラーであるブルーとレッドの装飾が施された空間。シャンデリアが吊るされるなど、エレガントな雰囲気が漂う中、一番奥にピッチに模した会見場が姿を現した。

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 溢れんばかりのメディアが集結すると、ニューバランス ジャパンのマーケティング部で部長を務める鈴木健氏が登場。「プロに限らず、アマチュアを含めてサポートする。アスリートファーストとして、常にプレーヤーの目線でモノ作りを行う。そして、パフォーマンス向上のため」と、ブランドの3つの方針を示した。

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「プレーヤーが昨日以上に良い結果を出すことを目指して生まれたフットボールプラン」という宣言に続いたのは、2カ所のスペシャルルームでのスパイク紹介。“テックルーム”では、製造過程やスパイクを構成する全ての素材を展示し、最新鋭のテクノロジーが事細かに解説された。“ショーケースルーム”には、ニューバランスと契約する各チームのユニフォームとともに、契約選手が着用するサイズのホワイトとブラックのサイン入りスパイクがディスプレイされた。

 訝しく思うメディアに、スタッフが「参入発表前に、選手たちには『N』がない真っ黒や真っ白なスパイクを履いてもらっていました。それで『あれは何だ』、『何のスパイクだ』と、特にイギリスのメディアでは話題になりました」と説明。フットボール市場参入における綿密なマーケティング戦略の裏側を垣間見せた。

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 舞台が再び会見場に戻ると、身長190センチを超える巨体でアフロヘアーという大男が姿を現す。ニューバランスと契約するベルギー代表MFマルアーヌ・フェライーニだ。初来日だというフェライーニだが、「到着後に夕食で寿司を食べに行ったよ。日本は寿司が一番おいしいということで楽しませてもらえたね」と日本を堪能している様子。着用するビザロに話が及ぶと、「まず一番大事なのが履き心地と快適さだが、それが特徴だと思う」と口にする。

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 かつて陸上の長距離ランナーでもあったというフェライーニは、自身も要望点を出すなどスパイク開発にも参加。ニューバランスはランニングシューズで爆発的な人気を誇るだけに、「サッカーと長距離選手であったという経験が、今回の開発に活かされていると思う」とニヤリ。「快適性の他に方向転換がしやすく、ボールも蹴りやすい」と満足気に語った。

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 シャンパンも振る舞われたスタイリッシュな会見は、スパイクの試し履きも行われるなど体感型の要素も持ち合わせ、メディアに強烈なインパクトを残した。個性と個性を融合させた会見は、ランニングで培ったテクノロジーをフットボールに応用するニューバランスの姿勢そのものにも映る。会見でフェライーニが口にした言葉が象徴的だ。

「自分自身も強い個性、スタイルを持っているからニューバランスのライフスタイルにマッチングした」

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 攻守両面にわたり広く動くことを求められるプレーヤーのためにデザインされたビザロと、チャンスをいかすプレーヤーのためにデザインされたフューロン。特長のあるスパイクを着用する選手は、フェライーニの他にアドナン・ヤヌザイやヴァンサン・コンパニ、サミル・ナスリ、アーロン・ラムジー、ヘスス・ナバスらと、個性豊かなビッグネームがズラリと名を連ねる。

 フットボール界を席巻する化学反応が、ついに始まった。

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