【ブンデスリーガ第28節】シーズン終盤、調子を上げる原口と大迫。ゴールで存在感を示せるか

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第27節 日本人選手の振り返り

 先発メンバーに日本代表4選手が名を連ねたフランクフルトvsハノーファー戦。試合はフランクフルトが2点を先制するも、後半23分にハノーファーが、清武のCKから1点を返すと、37分に同点に追いつき、2-2で引き分けた。

 この試合、フランクフルトの長谷部は中盤の底で先発フル出場するも、数的に不利な形が多く、攻撃に絡む機会も少ないまま、守備に追われる展開となった。乾は後半25分に交代。攻守ともに精彩を欠く形となった。

 ヘルタ・ベルリンの原口は2カ月ぶりの先発フル出場。残留を争うパーダーボルンの守備的な戦いに攻めあぐねたものの、2-0で勝利し残留へ一歩前進した。原口はゴールのチャンスもあったが無得点。また、細貝は6試合出場なしとなった。

※Kickerの採点は「1」が最高、「6」が最低評価
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△フランクフルト 2-2 ハノーファー△
・長谷部誠(フランクフルト)先発:フル出場/kicker採点:3.5
・乾 貴士(フランクフルト)先発:70分で途中交代/kicker採点:5.0
・清武弘嗣(ハノーファー)先発:88分で途中交代、1アシスト/kicker採点:3.5
・酒井宏樹(ハノーファー)先発:フル出場/kicker採点:3.5
※日本代表戦で右足を負傷した酒井宏樹も先発フル出場。

○ヘルタ・ベルリン 2-0 パーダーボルン●
・原口元気(ヘルタ・ベルリン)先発:フル出場/kicker採点:4.0
・細貝 萌(ヘルタ・ベルリン)メンバー外/kicker採点:なし

●ドルトムント 0-1 バイエルン・ミュンヘン○
・香川真司(ドルトムント)ベンチ:67分から途中出場/kicker採点:なし
※投入直後は積極的に動くが、決定的な仕事はできず。

○フライブルク 1-0 ケルン●
・大迫勇也(ケルン)ベンチ:54分から途中出場/kicker採点:3.0
・長澤和輝(ケルン)ベンチ:出場なし/kicker採点:なし
※ゴールはなかったものの、終盤の反撃に貢献し、存在感を見せる。

△ブレーメン 0-0 マインツ△
・岡崎慎司(マインツ)先発:フル出場/kicker採点:3.5
※精力的な動きを見せたが、見せ場は少なかった。

○ウォルフスブルク 3-1 シュトゥットガルト●
・酒井高徳(シュトゥットガルト)ベンチ:出場なし/kicker採点:なし

△アウクスブルク 0-0 シャルケ△
・内田篤人(シャルケ)ベンチ:出場なし/kicker採点:なし

第28節 日本人選手のみどころ

 清武弘嗣、酒井宏樹、細貝萌、原口元気と4人の日本人選手が所属するハノーファーvsヘルタ・ベルリン戦は、金曜の夜に行われる。ホームのハノーファーは12月16日の第16節を最後に11試合未勝利。勝ち点28の15位。降格圏も間近に迫っている。

 それでも前節のフランクフルト戦は、0-2のビハインドから後半に追いつきドローと踏みとどまった。今節はダルダイ監督に変わってから、4勝2分2敗と調子を上げているヘルタ・ベルリンとの対戦する。

 ハンガリー代表監督を兼ねるダルダイ監督は、攻撃、守備ともにハードワークを要求するサッカー。その中で原口はチャンスを掴み、徐々に出場機会を増やしている。細貝は負傷で欠場が濃厚だが、清武、酒井宏、原口の3人がピッチに揃って立つ姿が見られそうだ。

 同じく日本代表に招集されたケルンの大迫勇也。ここ4試合は後半から途中出場となっているが、攻撃のスイッチを入れるジョーカーとして評価されている。終盤に入ってようやく周囲との連携も良くなり、ゴール前で危険な存在になりつつある。

 13位のケルンは降格圏までの勝ち点差は「5」と厳しい戦いが続く。ここまで27試合で26得点、低迷の原因となっている攻撃陣の起爆剤として、大迫の活躍に期待したい。

第28節 日本人選手所属チームの試合

・ハノーファー(清武弘嗣、酒井宏樹) vs ヘルタ・ベルリン(細貝萌、原口元気)
・シャルケ(内田篤人) vs フライブルク
・ハンブルガーSV vs ヴォルフスブルク
・バイエルン・ミュンヘン vs フランクフルト(長谷部誠、乾貴士)
・パーダーボルン vs アウクスブルク
・マインツ(岡崎慎司) vs レヴァークーゼン
・メンヒェングラートバッハ vs ドルトムント(香川真司)
・ケルン(大迫勇也、長澤和輝) vs ホッフェンハイム
・シュトゥットガルト(酒井高徳) vs ブレーメン

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