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不調を脱し再び上位へ…本田とミランの底力が試される

2015.03.09

during the Serie A match between AC Milan and AC Cesena at Stadio Giuseppe Meazza on February 22, 2015 in Milan, Italy.

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 本田圭佑に、春のポジション争いが訪れている。

 不調脱出を図るフィリッポ・インザーギ監督は、第24節チェゼーナ戦で、本田を3か月ぶりに先発から外した。新布陣4-3-1-2のトップ下に入ったMFジャコモ・ボナヴェントゥーラが1ゴール・1アシストの活躍を見せたことで、本田のポジションは危ういように思われたが、次戦キエーヴォ戦では後半頭から途中出場。ロッソネロの10番は目の覚めるようなミドルシュートを放ち、チームの攻撃に活を入れた。試合後の指揮官インザーギも「後半の方が機能した」と一定の評価を与えた。

 とはいえ、ミランのゴール欠乏症は深刻だ。第25節終了時点での総得点35は、リーグ9位。本田が最後にゴールを決めた第7節ヴェローナ戦から、シーズンの丸半分が過ぎた。エース格のFWジェレミ・メネズが一人で12得点を稼いでいるものの、他のアタッカーとの連携を尊重しようという意識が彼には薄い。だから、1トップであろうが2トップであろうが、チーム全体の得点力は向上しないままだ。

 2015年に入ってからの9試合で、ミランが稼いだ勝ち点は9に過ぎない。地元紙上では「ミランはプロビンチャーレ(=地方クラブ)だ」という厳しい批判が飛ぶ。地方クラブのように泥臭い戦いに徹することができればいいが、ミランにはシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長が望む“グラウンドを支配する強者として勝て”という命題があり、そのジレンマもチームの足枷になっている。

 救いは、チェゼーナとキエーヴォとの連戦を無失点で終えたことだ。故障によってプレーの適わない選手の数はつねに二桁を数えており、特にDF陣を固定して守備の連携を成熟させられないのは指揮官の悩みだが、ディエゴ・ロペスとクリスティアン・アッビアーティという2人の経験豊かな守護神の存在は、インザーギに安心感を与えている。

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