2015.02.27

ドイツ最大級のダービー、ドルトムント対シャルケ…勝てば天国、負ければ地獄の一戦

【サッカーキング記事用】ルールダービー

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[写真]=Borussia Dortmund/Getty Images

 世界王者4度のドイツで、抜群の人気を誇る2クラブがある。ともにルール地方をホームとするライバル同士、ドルトムントとシャルケだ。

 両チームは、来たる28日のブンデスリーガ第23節で激突。喜怒哀楽全ての感情をぶつけ合うダービーマッチが迫り、ドイツの大男たちの血液が沸騰寸前まで熱くたぎっている。

 今シーズンの初対戦となった昨年9月の対戦では、シャルケが2-1と勝利。今回のリターンマッチは、雪辱に燃えるドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクで開催される。ドルトムントは前回のダービー敗戦後に、一気に成績が低迷。一時は最下位まで転落するなど絶不調に陥っていた。しかし、ダービーでの借りはダービーで返すと言わんばかりに、大一番を控えて調子もV字回復。現在は今シーズン初の3連勝中で、宿敵を迎え撃つ機運も大いに高まっている。

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[写真]=Bongarts/Getty Images

 ドルトムントに所属する香川真司も、チームの好調ぶりに比例するかのように状態を上げてきた。前節のシュトゥットガルト戦では、2アシストで3-2の勝利に貢献。中盤戦ではスタメン落ちの憂き目も経験したが、困難な時期を乗り越えたことで一層逞しさを増した感もある。

 香川自身はシュトゥットガルト戦後に、「あとはゴールが取れるように」と口にするなど、アシストだけで満足している様子はない。ダービー初出場だった2010年9月の一戦では、いきなりの2ゴールを記録。身体のキレを取り戻し、貪欲さを湛える今、再びダービーで大爆発する予感を漂わせている。

 一方のシャルケだが、意外にもライバルの復調を歓迎する声もある。前回の対戦で決勝ゴールを挙げたカメルーン代表FWマクシム・シュポ・モティングは「ドルトムントはここ数週間いいプレーで、選手の質に見合った結果を出している」と認める。ただ、「この威信をかけた戦いに何としても勝利したい」と気合をみなぎらせ、負けるつもりは毛頭なさそうだ。そして、4試合の出場停止を受けていたエースのオランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラールも、ダービーで復帰予定。ライバル相手に連勝を狙う上で、明るいニュースが届いている。

 負傷で前節を欠場したシャルケの内田篤人も、復帰については「まだ何とも言えません」と前置きしながらも「そこ(ダービー)が目標」とコメント。ライバルとの激突に照準を合わせている。

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[写真]=VI Images via Getty Images/Bongarts/Getty Images

 事実だけを考えれば、リーグ戦の1試合に変わりはなく、勝利で得られるのももちろん普段通りの勝ち点3である。ただ、誰もが全身全霊を傾ける理由がある。歴史はもちろん、誇りや威信、嫉妬、あるいは憎悪。言葉にできないほどの思いが入り混じった一戦では、勝利は何ものにも代えがたい快楽をもたらし、敗れれば絶望に支配された闇が訪れる。

 今シーズンからシャルケに加入していたモティングは、決勝ゴールを挙げた前回の対戦を「あの日はまさに絶頂だった」と振り返る。既にルール・ダービーの魔力に取り憑かれているのだ。

「これ以上歓声が大きいダービーはない。誰もが言うように、数日前から気付いていた。雰囲気は特別だったよ。他のダービーも経験したことはあるけれどが、ここはケタが違う」

 人口520万人を超えるルール地方が熱情に浮かされる戦いが、いよいよ幕を開ける。

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