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サッカー大国ドイツを代表する大一番“ルール・ダービー”…ドルトムント香川とシャルケ内田も過去に大きな存在感

2015.02.26
【サッカーキング記事用】ルールダービー


[写真]=Bongarts/Getty Images

ドイツ屈指の大都市圏、ルール地方が燃え盛る一日が迫ってきた。28日に行われるブンデスリーガ第23節で、ドルトムントとシャルケが激突するルール・ダービーが開催される。

 両クラブはともに、ルール地方に本拠地を構えるライバル同士。互いのホームタウンは約20キロしか離れていないが、その対抗心は熾烈を極める。ともに熱狂的なサポーターを抱え、互いの感情が真正面から衝突する様は、もはや狂気すら感じさせる。

 1963年のブンデスリーガ創設以来、実に85試合のダービーが行われてきたが、対戦成績はともに30勝で引き分けが25回と全く互角の数字。サッカー大国ドイツでも、誰もが認めるライバル対決なだけに、注目度はケタ違いの一戦だ。

 香川真司の英名がドイツ全土に轟いたのも、まさにルール・ダービー。2010年9月、ドルトムント移籍直後でブンデスリーガ出場4試合目だった香川は、前半にピッチ中央でボールを受けると、シャルケの大男たちをかわして、左足を一閃。鮮やかにGKマヌエル・ノイアーを破った。後半にも、右サイドからのクロスに走り込みながら左足ボレーで合わせ、再びゴールネットを揺らした。ドイツはおろか、ヨーロッパ中の視線が注がれるビッグマッチで、3-1と宿敵を沈める衝撃の2ゴール。香川は一気にドルトムントの英雄まで駆け上がった。

 一方、シャルケに所属する内田篤人も、2013年3月の一戦で眩い輝きを放った。当時の内田は右太もも裏の肉離れから戦線離脱を余儀なくされていたが、大一番で戦列復帰を果たすと、すぐさま大きな働きを見せる。立ち上がりの10分に絶妙な攻め上がりからグラウンダーのクロスで、ユリアン・ドラクスラーの先制ゴールをお膳立て。そして、35分に再び右サイドを駆け上がると、ゴール前で待ち構えていたクラース・ヤン・フンテラールに正確無比なクロスを届け、ヘディングでの得点を導いた。復帰戦での2アシストにより、2-1でのライバル撃破に大きく貢献し、改めて自身の存在感を際立たせた。

 そして今シーズン、開幕直後に香川がドルトムントに復帰したことで、3シーズンぶりのルール・ダービーでの日本人対決が実現した。昨年9月の第6節では、内田は先発出場し、香川は後半途中からプレー。ホームのシャルケが2-1と勝利したことで、ブンデスリーガ5シーズン目の内田が貫禄を示した格好で、香川にとってはルール・ダービーで初の敗戦となっていた。

 対戦時の順位や調子も関係なく、互いに負けの許されない激闘必至のライバル決戦。ブンデスリーガで86度目となる対戦も、結果こそ読めないが、アドレナリン全開の戦いになることは間違いない。

【サッカーキング記事用】ルールダービー

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