2015.02.12

【独占インタビュー】現役引退を表明したばかりのトレゼゲ氏…ユーヴェへの思いを語る

 元フランス代表FWダヴィド・トレゼゲ氏は1月、現役生活に終止符を打った。モナコで頭角を現したトレゼゲ氏は、2000年にイタリアの名門ユヴェントスへ入団すると、2年目にはセリエA得点王とリーグMVPを獲得。10シーズンに渡り、ユヴェントスで数々のタイトル獲得に貢献した。

 ユヴェントス退団後は、スペイン、UAEでのプレーを経て、第2の故郷であるアルゼンチンの強豪リーベル・プレートに移籍。2013年からはニューウェルス・オールドボーイズにレンタルされ、2014年7月に加入したインド・スーパーリーグのFCプネー・シティが現役最後のクラブに。驚異の決定力を誇るトレゼゲ氏は、“名ストライカー”として多くのサッカーファンを魅了した。

 引退後は10年間を過ごした古巣ユヴェントスの幹部に就任。今回、1月31日〜2月28日までJR博多駅博多シティー3F改札内で開催される『ユヴェントスラウンジ』のオープニングセレモニーに出席するため来日したトレゼゲ氏が『サッカーキング』の取材に応じ、ユヴェントス時代の思い出や現在のチーム、日本人選手について語ってくれた。

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ユヴェントスは「本当にかけがえのない存在」

──ユヴェントスでの1番の思い出を教えてください。

ダヴィド・トレゼゲ(以下、トレゼゲ) 人生で初めてスクデット(セリエA優勝)を手にしたときだ。そこから僕のユーヴェでの歴史はスタートしたんだ。

──クラブ通算171ゴールを決め、ユヴェントスの外国人選手得点記録を更新しました。ゴールを量産し続けたストライカーにとって、手強かったDFは誰ですか?

トレゼゲ たくさんいるけど、まずはチームメイトだった(リリアン)テュラムと(ファビオ)カンナヴァーロだね。すごく素晴らしいDFだった。他には(パオロ)マルディーニ、(アレッサンドロ)ネスタ、(イバン)コルドバ、(マルコ)マテラッツィ…本当にたくさんいるよ。その辺りのメンバーは当たられると結構痛いんだ(笑)。ただ、FWとしてはそういった素晴らしいDFと対峙するからこそ成長すると思う。そういった相手にどこまで通用するのか、何をしたら欺くことができるのか。そういうことを考えながらプレーしていたよ。

──1番好きなゴールは?

トレゼゲ サン・シーロのミラン戦で決めたゴールだね。(2005年5月8日第35節:左サイドのアレッサンドロ・デル・ピエロがオーバーヘッドで上げたクロスに、ゴール前のトレゼゲがヘディングで合わせたシュート)

──印象に残っているチームメイトとのエピソードはありますか?

トレゼゲ (パオロ)モンテーロ、(マウロ)カモラネージ、(ジャンルイジ)ブッフォン、(ズラタン)イブラヒモヴィッチとはすごく楽しい思い出ばかりだ。そうだな……ローマ戦の前日、宿泊先のホテルでカモラネージと同室だったんだけど、朝の5時頃にいきなり起こされて、「今、夢を見た。今日の試合で(セリエA通算)100点目が取れるだろう。しかも、俺のアシストで点が取れるはずだ!」って言われたんだ。わざわざ起こされてね(笑)。実際、カモラネージのアシストで100点目を取って、“正夢”になったからとても印象に残っているよ。

──では、ご自身にとってユヴェントスとはどのような存在ですか?

トレゼゲ ユーヴェでのキャリアは最も輝いていた。サッカー選手としても、人間としても一人前になれたと感じている。たくさんのトロフィーを手にすることができたし、素晴らしいチームメイトとともに戦うことができて、サッカー選手として大切な時期だった。ユーヴェには感謝しかない。クラブ内の外国人選手得点王という記録は誇りだよ。本当にかけがえのない存在だ。

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ミラン戦でゴールを決めたトレゼゲ氏 [写真]=Getty Images

「注目選手はカルロス・テベス」

──昨シーズン、ユヴェントスはリーグ3連覇を達成しました。強さの秘訣を教えてください。

トレゼゲ 一言で言うと「団結力」だね。ユーヴェには当然レベルの高い個が集まっているんだけど、それがひとつにまとまっているのが今のチームの強さだ。そして、この3年間の(アントニオ)コンテ監督の功績はやっぱり大きいと思う。(マッシミリアーノ)アッレグリ監督に代わって、戦い方は少しマイナーチェンジしてしまった。それでも選手たちは“勝者のメンタリティ”を持って戦っている。それが結果に表れているよ。

──ずばり、4連覇は達成できると思いますか?

トレゼゲ もちろんだ。チーム力やバランス力を考えたとき、スクデットに1番近いのはユーヴェだと思っている。それに、今シーズンはチャンピオンズリーグでもいい結果が残せそうな雰囲気があるよ。

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昨シーズン、リーグ3連覇を達成したユヴェントス [写真]=Getty Images

──今のチームで注目している選手はいますか?

トレゼゲ 挙げるとすればカルロス・テベス。自分と同じ南米の血が流れているし、同じFWの選手だ。サポーターからもすごく愛されている。

──現在、セリエAではミランで本田圭佑、インテルで長友佑都がプレーしています。両選手の印象はいかがですか?

トレゼゲ ミランとインテルというイタリアのビッグクラブでプレーしていて、そこに伴う責任感もあると思うけど、彼らの真摯にサッカーと向き合う姿勢は本当に素晴らしい。当然、今のレベルではユーヴェが格上だ。それでも、それぞれのチームでやっていくのは並大抵のものではない。本当に良くやっているよ。

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ユヴェントスのテベス(左)とミランの本田(右)[写真]=Getty Images

「“ユヴェントスブランド”を世界に発信したい」

──1月に現役引退を発表されました。今後の目標を教えてください。

トレゼゲ ユーヴェに再び呼んでもらってすごく嬉しかった。現役生活がすごく長くてタフなものだったから、少し休みたいという気持ちもあるんだけど(笑)。でも復帰したからには、またトリノの街でこのクラブとともに歩んでいきたい。“ユヴェントスブランド”を世界に発信していけるように尽力するよ。

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『ユヴェントスラウンジ』のオープニングセレモニーに出席したトレゼゲ氏

──そういう意味で、今回の『ユヴェントスラウンジ』は初めてのプロモーション活動ですね。

トレゼゲ 日本に帰ってくるのは非常に楽しみだった。この期間を利用してユーヴェのことをより深く知って欲しいな。トロフィーもたくさん展示されていて、素晴らしい仕上がりになっている。「ここにユーヴェの歴史あり」と言えるラウンジなので、ぜひ見に来て欲しい。

インタビュー・文=高尾太恵子

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■プレゼント内容
トレゼゲ氏サイン入り色紙

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