2015.02.09

本田復帰が不調のミランにもたらしたものとは?

Juventus FC v AC Milan - Serie A
 10番がミランに帰ってきた。

 アジアカップ出場のため、チームを離れていたMF本田圭佑が、1日の21節パルマ戦で先発復帰を果たし、フル出場の末、3-1の勝利に貢献した。

 本田は約1週間前にオーストラリアからチームに復帰したばかり。その本田の即フル出場を必要としていたほど、ミランとインザーギ監督は追い詰められていた。

 本田不在の間に戦った計5試合の成績は1分4敗。ミランにとって勝ち星なしの1月は1941年以来となる惨状で、追い討ちをかけるようにFWステファン・エル・シャーラウィやSBマッティア・デ・シーリオら主力級選手が次々に負傷で離脱。本田を欠いた1月が、ミラニスタにとって史上稀にみる苦難の時期だったことは間違いない。

 パルマ戦に必勝を期したフィリッポ・インザーギ監督も、つねに全精力を傾ける本田の復帰を心待ちにしていたはずだ。

 大量の出場不可選手を抱える指揮官は、冬の移籍市場で獲得したばかりのFWマッティア・デストロやSBサルバトーレ・ボッケッティも早速先発起用し、新戦術4-4-2採用に踏み切った。2列目の右サイドに置かれた本田は、混乱する中盤との連携がままならず、4-2-3-1へのスイッチとともにFWアレッシオ・チェルチと入れ替わる形で、左サイドへ移動した。

 脆弱な中盤からパスをもらえる展開は望むべくもなく、攻撃参加も限られる状況で、本田は慣れない左サイドで守備に体を張り、ボールキープに勤しんだ。

 10番が、いわば“汚れ役”に徹したことで、残るFW2人による右サイド攻略につながった。FWチェルチとともに敵陣を攻略したFWジェレミー・メネズが、2ゴール1アシストの活躍で、ミランは渇望していた勝利を手にした。
後半31分にダメ押しゴールを決めたのはDFザッカルドだったが、メネズから右クロスが放たれたとき、本田もまたゴール前へしっかり詰めていた。

 主将リッカルド・モントリーボとアンカー役のMFナイジェル・デ・ヨングが欠場した中盤をケアしながら、攻守の穴を埋めるべく本田は文字通りグラウンド中を奔走した。地味ながら、1月のミランに欠けていた仕事を全うしたのだ。

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