WATFORD, ENGLAND - NOVEMBER 30: during the Sky Bet Championship match between Watford and Yeovil Town at Vicarage Road on November 30, 2013 in Watford, England, (Photo by Ben Hoskins/Getty Images)
イタリア・スーパーカップが22日に開催されたため、18日に年内最終試合のユヴェントス戦を終えたカリアリだったが、結果的に勝ち点を稼げず、ついに18位と降格圏内に入った。
これを受けてクラブの幹部も動きだし、ズデネク・ゼマン監督の解任が決まった。後任として候補に挙がったのは、イタリアや国外での監督経験もある元インテルの守護神だったヴァルテル・ゼンガ、ラツィオやフィオレンティーナなどを指揮したデリオ・ロッシらがいたが、サルデーニャ出身の元イタリア代表FWジャンフランコ・ゾラに新指揮官は決まった。
今シーズンからオーナーがトマーゾ・ジュリーニ氏に代わり、熱烈歓迎でゼマン監督を迎えて意気揚々とシーズンを迎えたカリアリのはずだった。しかし第16節を終えた時点で本拠地での勝利はゼロ。ホームでの11月下旬の第13節フィオレンティーナ戦で0-4と大敗を喫したことは失望を与えた。解任直前では選手たちとの関係もうまくいっていないという報道もあり、クラブ、監督、選手、スタッフらがバラバラになってしまっているという悪循環が成績不振に輪をかけてしまっている様子だった。
22日の午前練習には通常通り練習場に現れた同監督だったが、クリスマス休暇明けの28日の練習再開日には別の指揮官がグラウンドに立つこととなった。マッロックGMは「現状況においてどう対処すればいいか、どうやってこの苦境を乗り越えるか、ゼマンと話し合いをしている。彼が今季のカリアリを作り上げていくことになっているからだ。指導者の中でもゼマンは特別な人物だ」とコメントしていたが、監督交代はもはや周知の事実となり、結局は同クラブで現役を終えた“サルデーニャの魔法使い”にチーム再建が託された。
イタリア・スーパーカップをナポリが勝ち取り、2013-14シーズンのイタリア・ナンバーワンがようやく決まった今、冬のメルカート開始直前に下位チームらの本格的立て直し工作が着々と進行中だ。