2014.12.07

ブンデスで増える外国籍監督…将来は日本人も?/ドイツ現地コラム

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バイエルンを率いるグアルディオラ [写真]=Bongarts/Getty Images

 1963年にブンデスリーガが創設されて以降、現在最大のブームとなっているものがある。それは外国人監督の多さだ。

 52シーズン目に入った歴史の中で、これまで70名の外国人が指揮を執ってきたが、ブンデスリーガ第14節時点でベンチに腰を下ろすその数は、9人にも上る。半分のクラブがドイツ人以外に託している現状は、同リーグの記録となっているのだ。

 その内訳は以下の通り。

1.ジョゼップ・グアルディオラ(スペイン人/バイエルン)
2.ロベルト・ディ・マッテオ(イタリア人/シャルケ)
3.ヨス・ルフカイ(オランダ人/ヘルタ・ベルリン)
4.ペーター・シュテーガー(オーストリア人/ケルン)
5.ルシアン・ファブレ(スイス人/ボルシアMG)
6.カスパル・ヒュルマンド(デンマーク人/マインツ)
7.フーブ・ステフェンス(オランダ人/シュトゥットガルト)
8.タイフン・コルクート(トルコ人/ハノーファー)
9.ヴィクトール・スクリプニク(ウクライナ人/ブレーメン)

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今季途中からシュトゥットガルトを指揮するステフェンス [写真]=Bongarts/Getty Images

 この中でグアルディオラは、外国人監督が就任してから無敗街道を突き進んだ記録では最多で(28試合)、またステフェンスが指揮したブンデスリーガ計347試合も外国籍の中では歴代3位。同記録ではファブレも202試合で歴代9位に名を連ねている。

 では成績のほうだが、今シーズンの第13節終了時点では、首位のバイエルンをはじめとし、5位ボルシアMG、6位シャルケ、8位ハノーファー、10位マインツ、12位ケルン、13位ヘルタ、14位ブレーメン、16位シュトゥットガルトと、順位表にまんべんなく外国人監督所属クラブが位置している。

 しかし過去に51回あったリーグタイトルのうち、外国人監督が獲得したのは11回で、70人という数字から判断すれば、それは決して悪いものではない。

DEU: Stuttgart v Hamburger SV
往年の名監督、ゼベツ [写真]=Bongarts/Getty Images

 ちなみに、423試合で外国籍歴代最多の指揮数を誇るのは、1960年代後半から約15年にわたり、バイエルン、シュトゥットガルト、ハンブルガーSV、ブラウンシュヴァイク、ドルトムント、フランクフルトなどの監督を務めた故ブランコ・ゼベツ氏。

 当時は現在ほど試合数が多くなかったが、同氏はローテーション制に反対の姿勢を取り、1968年のバイエルン監督就任から17試合連続でスターティングイレブンを変えないという、ブンデスリーガの記録を持っている。また、このシーズンで同クラブはブンデスリーガ初優勝を成し遂げてもいる。

 今や、日本人選手がブンデスリーガでプレーするのは当たり前になった。この先、日本人の指揮官が同リーグの歴史に名を刻む日も、きっとやって来るのではなかろうか。

鈴木智貴(すずき・としき)。1981年生まれ。静岡県天竜市(現:浜松市天竜区)出身。日本での社会人生活を経て、2010夏よりドイツ在住。現在デュッセルドルフのアマチュアクラブでU-12監督を務め、プロチームの指導者になるべく修行中の身。ドイツサッカー連盟公認C級(UEFA-B級)指導者ライセンスを取得。