during the EURO 2016 Group D Qualifier match between Germany and Gibraltar at Grundig Stadion on November 14, 2014 in Nuremberg, Germany.
14日、2016年欧州選手権フランス大会の予選が欧州各地で行われ、ドイツ代表は2013年5月に欧州サッカー連盟へ加入したばかりのジブラルタル代表と対戦し、4-0で勝利した。
しかし、「全く満足していない。選手たちは要求や期待に一切応えられなかった」と言い放ったヨアヒム・レーヴ監督をはじめ、選手の口からついて出てくるのは反省の弁ばかり。今夏のブラジル・ワールドカップ以降、同監督はたびたび「世界王者として」という言葉を使用しているが、それとは程遠い状況にあるのが現状だ。
スコア上では大勝と言えるこのジブラルタル戦後、ドイツ国内メディアも一様に同国代表へ対して批判的な記事を掲載している。その中の1つ、大衆紙『ビルト』は「5つの問題」と題し記事を展開した。
【左MF】
ルーカス・ポドルスキ(アーセナル)が先発し、2アシストという結果を残した。しかし全出場選手中、最少のボールタッチ数で45回。彼の頭の中は(出番がないアーセナルから移籍するという)将来のことでいっぱいなのだろうか? ただし、左MFには負傷中のマルコ・ロイス(ドルトムント)やアンドレ・シュールレ(チェルシー)という選択肢もある。また、逆サイドはカリム・ベララビ(レヴァークーゼン)がおり、こちらはベストプレーヤー。センタリング11回という数字は素晴らしかった。
【FW】
ミロスラフ・クローゼ(ラツィオ)がいなくなり、ヨギー(レーヴ監督の愛称)は本当のストライカーを失った。マリオ・ゴメス(フィオレンティーナ)はW杯前後で負傷をし、最近ようやく出場時間が増え始めてきたところ。今のところはトーマス・ミュラー(バイエルン)が1トップを務めているが、これも長くは続かないだろう。
【左SB】
左サイドはMFだけでなくDFも問題だ。この試合ではエリック・ドゥルム(ドルトムント)が先発したが、守備面では上出来とはいえず、攻撃面でもほとんどアクセントはつけられなかった。ヨギーは後半、ドゥルムと交代でヨナス・ヘクトール(ケルン)を代表にデビューさせた。前への勢いは見せていたが、18分だけの出場では「解決策を見つけた」という判断はまだできない。
【システム】
ジブラルタル戦で使ったフォーメーションは[3-5-2]。ヨギーは初めて3バックを採用し、攻撃的な選手を普段よりも多めに配置した。しかし相手守備陣にプレッシャーをかけ、穴を狙うという試みは失敗に終わった。
【W杯タイトル】
ブラジルW杯を制したことで、代表選手たちは多くの授賞式に次から次へと呼ばれているが、それが問題となっているのかもしれない。ヨギーは試合後の会見で明確にこう話している。「もっと粘り強くできるはずの何人かの選手に、私は期待していたのだが…」と。W杯優勝でもう彼らは満腹になってしまったのだろうか? それともただ単にW杯イヤーの影響で疲れているだけなのだろうか?