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最盛期のセリエAを制したローマの強者たち…スクデット獲得の立役者を紹介

2014.11.12

17 Dec 2000: Gabriel Omar Batistuta of Roma celebrates after victory in the Lazio v Roma league match at the Olympic Stadium, Rome, Italy. Digital Image. Mandatory Credit: Grazia Neri/ALLSPORT

[ワールドサッカーキング12月号掲載]

00-01シーズンのセリエAにおいてピッチに立つ機会を得たのは23人。スクデットの栄光は指揮官ファビオ・カペッロを含む選ばれし24人だけの勲章だ。スクデット獲得に貢献した3人のプレーヤーを紹介する。

ガブリエル・バティストゥータ

Lazio v Roma X
[写真]=Getty Images

 ローマ加入初年度の2000-01シーズンはロマニスタのみならず、バティストゥータにとっても生涯忘れることのできない1年となった。9シーズン在籍したフィオレンティーナでは、セリエA通算152得点を記録。1994-95シーズンには26得点を叩き出し、得点王の称号も手に入れていた。だが、“レ・レオーネ”(獅子王)に足りなかったのはリーグ制覇。その夢を実現するため財政難に陥ったフィオレンティーナを離れ、31歳の選手としては異例中の異例、約40億円の移籍金が提示されたローマに新たな活躍の場を求めた。スクデットを悲願とするローマとバティ。双方の思惑が一致しての大型移籍だった。

 第2節のレッチェ戦でカフーの右クロスを豪快に頭でねじ込んでローマでの初得点を挙げると、第5節のブレッシャ戦では早くもハットトリックを達成。第8節には愛する古巣フィオレンティーナ相手に豪快なボレーを叩き込んで決勝点を奪った。ひざの負傷でベンチ入りできない時期もあったが、強烈かつ正確なシュートでコンスタントにゴールを記録。とりわけ強じんなフィジカルは守りを固める相手との試合で威力を発揮した。そして最終節のパルマ戦、優勝を決定づけるチーム3点目を突き刺し、最終的に20発の“バティ・ゴール”をマーク。ロマニスタの心をつかんだバティは、“フィレンツェの英雄”から“ローマのレジェンド”へと変貌を遂げた。

マルコ・デルヴェッキオ

Marco Delvecchio
[写真]=Getty Images

 開幕前にバティストゥータが加入しても、デルヴェッキオはモンテッラを差し置いて2トップの一角を担い続けた。中央で構えるバティストゥータに対し、デルヴェッキオは左サイドに張り付き、カンデラとのコンビネーションから決定機を演出。守備の場面ではファーストDFとなり、カペッロ戦術のキーマンとなった。シーズン3得点という成績は2年前に18得点を挙げていたストライカーとしては寂しいが、そのうちの1点は第28節のローマ・ダービーで記録したもの。ダービー通算9ゴールの“ラツィオ・キラー”はこのシーズンもその面目を保った。

ヴィンチェンツォ・モンテッラ

Roma v Parma X
[写真]=Getty Images

 中田英寿に「ローマの中で最もシュートがうまい」と評されるほど、モンテッラは類い希なゴールセンスを備えていた。だが、このシーズンは大砲バティストゥータの加入によりベンチスタートという屈辱の日々を味わうことに。それでも、シーズン後半は切り札として投入されて本領を発揮。第29節のユヴェントス戦、第32節のミラン戦ではいずれも途中出場から同点弾を叩き込むなど、重要なゲームで驚異の勝負強さを見せた。先発わずか12試合で14得点。文字どおり、スクデット獲得の原動力だった。

紹介した3選手の他にも、選手協会が選ぶ同シーズンの最優秀選手に選出されたトッティや、ユヴェントス戦で獅子奮迅の活躍を見せた中田など、18年ぶりのスクデット獲得に貢献した選手は多数。『栄光の24人』は発売中のワールドサッカーキング12月号でチェックしよう!

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