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ドイツ“最狂”ダービーで日本人対決が実現…シャルケ内田とドルトムント香川が3年ぶりに激突

2014.09.26

[写真]=Borussia Dortmund/Getty Images


Photo Borussia Dortmund/Getty Images

 サッカー大国ドイツの“最狂”ダービーで、日本人対決が3シーズンぶりに実現する。

 ルール工業地帯に本拠地を構えるシャルケとドルトムントの対戦が、27日(土)に迫っている。熱狂的なサポーターを抱え、ドイツ屈指のビッグクラブ同士の激突。最大の見どころは、何と言っても憎悪むき出しの激しいライバル意識だ。

 ケヴィン・グロスクロイツは、幼少期からドルトムントの大ファン。もちろん、愛するクラブでプレーするようになった今なお、「俺はシャルケが大嫌い。まるでペストのようにね」と平気で口にする。

 一方、シャルケも負けてはいない。「ダービーは普通の試合とは全く違う。ライバル意識が他とは比べものにならない」と自覚するキャプテンのベネディクト・ヘヴェデスですら、「数週間前から『ダービーだけはとにかく勝ってくれ』と声をかけられる」と、ファンの入れ込みようを感じるほどだ。

 ドイツでも特別なライバル対決だが、今回は内田篤人と香川真司が出場することで、更なる盛り上がりを見せている。

 チャンピオンズリーグで日本人最多出場を誇るシャルケの内田と、リーグ連覇に貢献して3シーズンぶりにドルトムントに帰還した香川は、ドイツでも確かな地位を築いている。伝統のルール・ダービーだが、ブンデスリーグ公式ツイッターは「日本人スーパースターの激突」と表現。公式HPで2人の出場記録を徹底比較する盛り上げようだ。

 もちろん、チーム内での期待も大きい。内田はひざの負傷で欠場が続いていたが、前節のブレーメン戦で復帰を果たした。シャルケでは2月以来となる226日ぶりの出場だったが、早速ゴールに絡んで今シーズンの初勝利に貢献。いきなりのフル出場だったが、イェンス・ケラー監督も「アツトのプレーには大きな敬意を持っている。彼は7カ月も試合から離れていたが、いきなりこのようなプレーを見せてくれた。本当に素晴らしい」と、手放しで絶賛した。

 対する香川にとって、ルール・ダービーは自身の運命を変えた一戦である。4年前、ドイツ移籍直後に組まれたアウェー戦で宿敵を沈める衝撃の2ゴールを記録。与えたインパクトは絶大で、日本から来た若武者は一躍ドルトムントのアイドルに上り詰めた。復帰3試合目となった24日のシュトゥットガルト戦では、復帰後初のフル出場で、クロスバー直撃のシュートも放った。マルコ・ロイスやヘンリク・ムヒタリアンら、攻撃陣に負傷者が続出しているだけに、再びサポーターを狂喜に導く活躍が求められる。

 リーグでの対戦成績は、シャルケが29勝で、ドルトムントが30勝。引き分けが25試合あり、互角の戦いとなっている。歓喜と絶望どころではなく、天国と地獄を分かつような一戦で、日本人選手の勇姿を目撃できる幸せを噛み締めたい。

大迫勇也

 また、27日には王者相手に大迫勇也のゴールが期待されるケルン対バイエルンが行われ、翌28日にはヘルタ・ベルリンに所属の細貝萌にとって古巣対決となるアウクスブルク戦も実施される。ブンデスリーガには、欧州最多の11人の日本人選手が所属。世界最高峰の戦いに挑むサムライ達の活躍を、余すところなく見守りたい。

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