「AEROFLOT ASIA CUP 2014」東京大会でパフォーマンスを披露した徳田耕太郎さん [写真]=瀬藤尚美
7日、アエロフロート航空が主催するフットサル国際大会「AEROFLOT ASIA CUP 2014(アエロフロート アジアカップ 2014)」の東京大会が、フットサルクラブ東京豊洲テントドームで行われた。
開催国は日本、ロシア、中国、韓国の4カ国で、各国の将来を担う大学生で構成された30チームが参加。6日のロシア・ウラジオストック大会を皮切りに、東京大会、中国の北京、上海、韓国のソウルと予選大会が順次開催され、予選を勝ち抜いた各都市代表の1チームが、香港で行われる決勝大会で激突する。
東京大会にはさんぱち先生(東京大学)、The Words(早稲田大学)、エルレイナ(慶応大学)、FC.Desafio(法政大学)、GOONY(明治大学)、Diavolo.S.P.F.C(立教大学)が出場。激戦の末、エルレイナ(慶応大学)が10月11日に香港で開催される決勝大会進出を決めた。決勝大会で優勝したチームにはアエロフロートがオフィシャルキャリアを務めるマンチェスター・Uのホームゲーム観戦ツアーが贈呈され、本拠地オールド・トラッフォードのピッチ上で表彰式が行われる。
会場では、SVペスカドーラ町田(Fリーグ)専属チアリーディングチーム「Fiore」によるチアリーディングパフォーマンスや、マンチェスター・Uの選手サイン入りユニフォームなどのスペシャルグッズが当たる抽選会が行われ観客を楽しませた。
中でもひと際会場を沸かせたのが、2012年レッドブルストリートスタイルワールドファイナルでアジア人初、史上最年少で世界チャンピオンに輝いたTokuraこと徳田耕太郎さんによるパフォーマンス。技が決まるごとに歓声が上がった。
パフォーマンスを終えたTokuraが、サッカーキングのインタビューに応じ、イベントの感想や今後の目標を語ってくれた。
イベントでの反応は自分のプレーに活きる
――今回は、ゲストとして出演されました。普段と異なる場所でのパフォーマンスはいかがでしたか?
「フットサルやサッカーをやっている人の前でやると、普段のイベントとは違ったところで歓声が起きたりするので自分もやりやすいですし、やっていて楽しいです」
――そういった反応を見て、ご自身のプレーに繋げたりすることもあるのでしょうか?
「ありますね。よく新しい技や普段やらない技を入れてみたりしているんですけど、そういったときに反応があるとやっぱり嬉しいです。これはフリースタイルをやらない人が見ても面白いんだっていう発見はたくさんありますね」
――本日の大会のような競技フットサルをご覧になられたり、実際にプレーすることはありますか?
「元々サッカーをやっていたので、フットサルはたまにやっています。けがをするのが一番怖いので、あまり激しくはできないですし、11人制のサッカーは最近やってないです。でも誘われれば行きますし、見たりもしますよ」
――今回、優勝チームは香港での決勝大会が控えています。大学生にこのようなチャンスの場が与えられることについてどう思われますか?
「フリースタイル・フットボールでも世界大会などありますけれど、やっぱり限られた人しか出られません。このように大学生にフォーカスして大会が行われるっていうことは、大学生にとっても勝ち負けに関係なくいい思い出になるんじゃないかなと思いますし、本当にすごくいいイベントだと思います」
目標は「二度目の世界チャンピオン」
フリースタイル・フットボール世界大会「レッドブル・ストリートスタイル・ワールドファイナル 2014 ブラジル」の日本代表決定戦が6日に行われ、24歳のHIRO-K(金子浩之)が優勝。Tokuraは惜しくも3連覇達成を逃した。
――大会を終えて、今の率直なお気持ちを聞かせてください。
「早速、海外からの反応もあって、他の国の選手やライバルたちは『お前の勝ちだ』と言ってくれました。僕自身もバトルが終わった後、ジャッジ(採点)が出る前までは勝ったと思っていたので、僕の演技が100パーセント伝わらなかったという悔しさはあります。だから次は、誰もが納得するようなプレーをして勝ちたいと思います」
――フリースタイル・フットボールは、サッカーやフットサルと違って得点で勝敗が決まりません。そういった部分での葛藤はありますか?
「世界大会にいくとジャッジ基準も大体統一されています。最先端の技術もきちんとしたジャッジをしてくれます。大袈裟かもしれないですけれど、人生を懸けて競技に臨んでいる人もいます。今回の大会でも、世界との差を強く感じました。日本では、まだまだ歴史の浅いスポーツなので、競技者だけでなくジャッジする側の歴史も積み重なっていけばいいと思っています」
――最後に、今後の目標をお聞かせください。
「今後の目標は、もう一度世界チャンピオンになることを掲げて毎日練習していきます。平行して、今回のようなイベントなど色々なところでパフォーマンスをして、もっとフリースタイル・フットボールの楽しみを伝えたいと思っています。まだまだ知らない人は大勢いるので、まずは認知してもらって、少しでも興味を持ってもらえるように自分が幅広く活動していければいいなと思っています」