前節、ヴェローナに勝利を収めたユヴェントスは盤石の戦いぶりで首位を快走。2位ローマはサンプドリア、3位ナポリはサッスオーロに勝利しており、上位陣の順位に変動は見られない。
日本代表MF本田圭佑の所属するミランは、前節ホームでボローニャと対戦。試合終了間際の87分にイタリア代表FWマリオ・バロテッリが挙げたゴールにより、1－0で勝利した。この勝利により、11位から9位に浮上したミランは今節、サンプドリアとのアウェー戦を迎える。
ボローニャ戦に先発出場した本田はチャンスを作ることができず、66分で交代。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』では「イタリアで初めてブーイングを浴びせられた。それは、チームへの貢献（いずれにしろ不十分なものであったが）というよりも、軟弱なパフォーマンスに対するもの。右サイドMFのポジションは完全に彼の仕事ではない」とチーム最低タイとなる「5」（最高点10、最低点1）を与えた。
19日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のアトレティコ・マドリード戦では登録外の本田に代わって右MFとして起用されたアデル・ターラブトが好プレーを披露。厳しい状況に追い込まれた本田は少ないチャンスを生かすことができるかが、レギュラー確保に向けてのポイントとなる。
一方、対戦相手のサンプドリアは前節ローマに完敗を喫したものの、シニシャ・ミハイロヴィッチ監督就任後の12試合で19ポイントの勝ち点を獲得しており、その勢いは侮りがたい。今節はダニエレ・ガスタロデッロとロレンツォ・デ・シルヴェストリが出場停止だが、第22節の“ジェノア・ダービー”で決勝点を挙げたマキシ・ロペスが復帰見込みとなっていることはプラス要素だろう。
前節、4位フィオレンティーナに敵地で勝利した長友佑都所属のインテルは15位のカリアリと対戦。上位対決を制したインテルは下位相手にリーグ戦3連勝を達成できるか。前節にアシストを記録して勝利に貢献した長友の活躍にも期待したい。