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チャリティーサッカー出場決定の小笠原、復興支援への思いを語る!

2013.11.28

――JPFA チャリティーサッカー3回目の開催にあたり、その意義を改めて教えてください。
小笠原 スポーツが発信できる力というのは、すごく大きいと思います。野球の東北楽天ゴールデンイーグルスもそうでしたし、今回の『チャリティーサッカー2013』もそうですが、継続してやることによってみんなの目が被災地に向きます。まだまだ復興がスタート段階の中で、何かを動かす力になるでしょうし、現地で頑張る人たちの心に響くものであると思います。そういう試合を楽しみにしている人もいれば、触れあって喜んでくれる人もいる。復興に関っている人にも“もっと頑張らなきゃ”という思いになってくれると思いますし、すごくいろいろな意味を持つものになるはずです。

――「震災のことが忘れられているのではないか?」という不安、現地の思いという部分を含めていい機会だと思います。
小笠原 現状で、「自分たちの力で立ち上がってください」と言っても絶対に無理なことですし、まだまだ助けを必要としている人はたくさんいます。今回のチャリティーマッチが、復興を加速させる何かの力になればいいですし、被災地の人たちだけではなく、いろいろな人たちの心を動かせればなと思います。震災直後の頃のような、「国が一つになって」という気持ちをみんなに思い起こしてもらうきっかけにしてほしいです。

――小笠原選手は『東北人魂の会』の活動もされています。簡単に説明してください。
小笠原 僕らの思いは一つです。お世話になった東北や困っている人たちの力になりたい、恩返しがしたいという気持ちでさまざまな活動をしています。僕たちはチャリティーマッチはしていませんが、子供たちとの触れあい活動を主にやってきて、現地で多くの子供たちと接する中で、喜んでもらったり、またその子たちの親御さんも喜んでくれています。「自分の子をこれまで辛い思いをさせてきたけど、触れあってくれて楽しそうにしている子供を見られてうれしかったです。ありがとうございます!」という話を聞いたりすると、とても良かったと感じます。今回も、試合だけではなく、前日にふれあい活動がありますが、参加してくれる子供たちにとっては一生の思い出になると思います。また、辛くても頑張ろうというふうに感じてもらえると思うので、本当に素晴らしいものになるんじゃないかなと思っています。

――今回のチャリティーサッカーをどのようにしたいですか?
小笠原 まず本当に、試合を見て楽しんでもらいたいです。また、今回、仙台で観戦される人には、ぜひ被災地に足を運んで復興が進んでいない現状を見てもらいたい。そして、今回の試合をきっかけにして、何か動かせる人がいるのであれば力になってほしいですし、一人ひとりにできることを見つけてもらえたらと願っています。

――今回も「JustGiving」という寄付プログラムがあるそうですね。
小笠原 こういう活動を続けていると、「何か力になりたいけど、何をしていいか分からない」という声をすごく多く聞きます。このプログラムを通して、寄付金が多く集まればそれだけ被災地で頑張っている子供たちを招待できます。皆さんができる範囲の寄付をしてくれることによって、子供たちが試合を見に来ることができる素晴らしいシステムなので、そういうことでも協力していただけたらと思います。

――最後に、被災地で待っている人へメッセージを。
小笠原 昨年も「楽しい試合だった!」とか、「○○選手とふれあえたんだ!」という声を多く聞きました。サッカー選手が被災地に行く回数は多くて、「すごくよく来てくれてうれしい」とか「サッカーを続けてJリーガーになりたい」という子供たちの声をよく聞きます。今も仮設住宅から通ってたり、限られた時間、スペースでしかサッカーができないけどJリーガーになりたいとか、海外でプレーしたいと夢見る子供たちがいるので、そういう子供たちの憧れでいられるように、今回のチャリティーマッチがそういう場であったらと思います。

JPFAチャリティーサッカー2013特設サイト

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