MEXICO CITY, MEXICO - AUGUST 15: A model walks the runway during the Sears Fashion Parade - Autumn/Winter 2013 at the Casino Espal on August 15, 2013 in Mexico City, Mexico. (Photo by Luis Ortiz/Clasos.com/LatinContent/Getty Images)
記事:MEGA★BRASIL
アメリカ合衆国の大手流通「シアーズ」チェーンがブラジルに上陸したのは1940年代のこと、なのだそうだ。以来、ブラジルで長きにわたって親しまれていたが、1990年に撤退している。「シアーズ」だけではない。日本企業も含め、ハイパーインフレなどで経済が混乱した1990年代には、多くの外資系企業がブラジルから撤退した。
その「シアーズ」が2014年、ブラジルに再進出すると11月16日付け「ヴェージャ」(電子版)が伝えた。ブラジルの大手家具・家電チェーン「カーザ・バイーア」と提携してフランチャイズ展開をするという。
流通する商品自体にも、動きはある。最近ブラジルのスーパーマーケットで、かつては流通していたのにいつのまにか見なくなっていた海外企業メーカーの商品が、再び陳列棚に並び始めているのだ。
「ヴェージャ」によると、「コカコーラ・ライト」、「キットカット」、「ロロ」などが戻ってきているという。
復活しているのは90年代に撤退した企業の商品だけではない。「ヴェージャ」は、11月1日には、2001年に撤退していたポテトチップ「レイス」を、ペプシコラジルが販売再開した話題を報じている。11月13日にも、1995年に発売された後、2000年に撤退していたクッキー「オレオ」が再び販売再開した話題を報じていた。
どうやら、これまでブラジルの消費者の嗜好では国内産商品が好まれていたが、新中間層の増大で、マーケットの嗜好が変化しつつあるようなのだ。海外旅行者が増加したことも、マーケットにグローバルな嗜好が表われている要因のようだ。
コンサルティング会社トロイアーノのジャイミ・トロイアーノ社長も「海外旅行で目にした商品を国内で見かけると買う、という傾向もあるでしょう。今、ブラジル人たちは海外企業の商品を手にしてリッチな気分に浸りたいのでしょう」と語る。
世界中の流通業にとって、ブラジルはホットな市場となりそうだ。
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