2013.08.19

被災地チームの健闘が目立ったEXILE CUP 2013東北大会、青森フットボールクラブU-12が優勝

 今年で4年目を迎えた小学4年生から6年生のフットサル大会「EXILE CUP 2013」の東北大会が8月9日、松島フットボールセンターで行われた。開会式ではGENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼と中務裕太が登場して会場を沸かせ、EXILEのUSAが考案した「EXダンス体操」で選手たちとともにウォーミングアップを行った。

 午前中は予選リーグを開催。石巻山下サンファンFC(宮城県)の平塚章宏代表は「普段公式戦に出ない子にもチャンスを与えたかった」と、石巻山下FCとサンファンFCの2チームに分けて今大会に臨んだ。サンファンFC5年生の女子選手阿部実由さん、松本みなみさんはともに男子顔負けの技術を披露。夢はそろって「なでしこジャパンに入ること」。石巻山下FCのGK二階堂詠太君も「川島永嗣選手以上のGKになりたい」と将来の夢を語った。残念ながら2チームともに予選リーグ敗退に終わったが、これからも夢に向かって突き進んでほしい。

 お昼には決勝トーナメント進出16チームの代表選手によるリフティング大会が行われ、16人中14人が1分間のリフティングに成功。この14選手にはUSAのサイン入りボールがプレゼントされ、喜びの表情を浮かべていた。

 午後の決勝トーナメントはいずれも激戦に。準決勝ではFCアルコ虹の丘(宮城県)と青森フットボールクラブU-12(青森県)が対戦した。FCアルコ虹の丘が前半2点先取したが、粘る青森フットボールクラブU-12は後半同点に追い付き2-2でPK戦に突入。PK戦では青森FCがGK及川開成君の活躍もあって2-1で勝利。準決勝のもう1試合ではESTRELLAS.FC(福島県)が上岡悠生君の挙げた1点を守り切ってCobaltore女川・石巻Jr(宮城県)に1-0で勝利。3位決定戦ではFCアルコ虹の丘が鈴木陸大君の2ゴールで2-1でCobaltore女川・石巻Jrとの熱戦を制した。

 決勝は青森フットボールクラブU-12とESTRELLAS.FCの一戦に。青森フットボールクラブU-12が立ち上がりから気迫の攻めを見せ、開始直後、泉翔平君の放ったシュートが決まって先制に成功した。ESTRELLAS.FCの倉沢飛輝監督が「あのゴールで試合の流れが決まった」と振り返った通り、流れは一気に青森フットボールクラブU-12に傾き、稲葉陸斗君もゴールを決めリードを2点に広げた。後半に入るとESTRELLAS.FCが反撃を見せるもゴールを割ることはできず。試合終盤には青森フットボールクラブU-12の井上柊人君、間山友賀君が立て続けにゴールを決めて、4-0で快勝。10月5日に行われる決勝大会への切符を勝ち取った。青森フットボールクラブU-12の伊藤豪コーチは「フットサルは消耗が激しいので交代を多くした。どの選手を出しても安心して見ることができた」と、ベンチの選手も含め全員でつかんだ勝利に手応えを噛み締めていた。ゴールやアシストでチームをけん引した稲葉陸斗君は「優勝を目標としていたので良かった。全国でも通用するよう、持ち味の左からのカットインを生かしたい」と意欲を見せた。

 なお、ベガルタ仙台を率いる手倉森誠監督の双子の弟で、JFAナショナルトレセンコーチ復興支援担当の手倉森浩コーチが今大会を視察。「今回は(東日本大震災の)被災地チームがたくさん参加していたので応援に来た」と語った手倉森コーチは「いろんなドラマがあったので見入ってしまった。裾野が広がり、選手の質が上がっているのを実感した」と子どもたちのプレーにすっかり魅せられた様子。「子どもたちが元気にやっている姿で勇気をもらった。被災地を勇気付けるのも子どもたち」とのコメントも。宮城県のコバルトーレが4位に入るなど、被災地チームの元気さが目立った面でも意義深い大会だった。

文=小林健志
写真=山口剛生